独立行政法人防災科学技術研究所 兵庫耐震工学センターは、同センター施設の震動台(E-ディフェンス)を用いた実大RC橋脚の耐震実験を実施します。 試験体は1970年代に建設されたRC橋脚を再現したもので、破壊形態としては橋脚基部での曲げ破壊を想定しております。兵庫県南部地震ではRC橋脚に甚大な被害が発生しており、実際のRC橋脚の破壊特性を震動台上で詳細に解明することを狙っています。 試験体の柱部の設計は、1970年代の技術基準に準拠しております。RC橋脚試験体の柱部は円形断面で直径1.8m、柱高さ7.5m、基礎部は縦7m×横7m×高さ1.8m、全体重量は約310tです。 実験では、約600個のセンサーを試験体および実験装置に取り付け、地震時の様々な挙動を計測します。 入力地震動は、1995年兵庫県南部地震においてJR鷹取駅構内で記録された強震記録です。 実験で得られたデータは、橋梁分野の耐震研究者に提供され、橋梁の耐震設計や学術的研究に反映されます。
実験スケジュールと留意事項