HOME>個別研究課題:長周期地震動による被害軽減対策の研究開発

Eディフェンス実験用供試体ご提供のお願い

 独)防災科研科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センターでは、文部科学省からの委託研究首都直下地震防災・減災特別プロジェクト A都市施設の耐震性評価・機能保持に関する研究 (2)長周期地震動による被害軽減対策の研究開発を推進しています。

 本研究では、E-ディフェンス震動台を利用する実規模実験により、直下地震による地震動や長周期地震動を受ける高層建物の挙動を再現し、 その損傷過程、安全限界、応答低減効果などを検証します。実験では、高層建物の耐震設計に標準的に用いられている観測波、海溝型地震の予測波を入力し、各 地震に対する被害の様相を明らかにするとともに、今後の設計、耐震改修に資する工学資料を収集・蓄積します。

 平成20年3月には、高層建物の平均的な規模として地上21階、高さ80mの建物を想定し、高層建物下層部の構造躯体を表現する架構の上に、 免震用積層ゴムと大重量コンクリートスラブを配して高層建物の長い固有周期と大きな下層階層せん断力を再現できるシステムを構築し、 長周期地震動を受ける実規模で再現した1階から4階の鉄骨造架構の損傷過程を検証しました。

http://www.bosai.go.jp/hyogo/movie.html

 本年度は、長周期地震動を受ける高層建物の地震時応答の効率的な低減技術に関わる検討・検証するため、平成19年度で用いた実験システムに制振装置を組み込む振動実験を実施する計画です。

 実験項目を充実し意義あるものとするため、Eディフェンス実験用供試体のご提供をお願いする次第です。
はなはだ勝手なお願いですが、構造物の耐震性および防災技術を目指す本実験研究の趣旨をご理解頂ける方は、ご連絡下さい。詳細について説明させて頂きます。

【提供依頼機器】 ビル用制振ダンパー

【提供方法】 無償

【提供時の条件】

  • 計測データ(映像を含む)等を最長2年間営利目的での使用(パンフレットまたはHPへの掲載など)は禁止します。
  • 防災科研が公開した実験成果等を引用して頂くこと(データ引用に基づく学術研究発表、 耐震性向上に広く貢献する技術開発へのデータ引用など)は可能です。
    引用される場合はご一報下さい。
  • 実験による機器の損傷については修理できませんのでご了承下さい。

【連絡先】

独立行政法人 防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター
主任研究員 長江 拓也   TEL 0794-85-8211(代表)

【連絡期限】

平成21年4月30日(木)
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