これまでの気象レーダでは反射因子ZHから降雨強度を推定する方法(いわゆるR-ZH法)が一般的に用いられています。この方法は雨滴の粒径分布の変動に敏感であるために、推定降雨強度には大きな誤差が生じることが知られています。これに対して、比偏波間位相差を用いたR-KDP関係式は雨滴の粒径分布の変動にさほど敏感ではないという特徴があります。シミュレーションではZ-R法は推定誤差が100%以上になる場合もあるのに対してR-KDP法では30%以下であることがわかりました。

(a)実測された雨滴粒径分布からシミュレーションにより求めたR-ZH関係。(b)実測された雨滴粒径分布からシミュレーションにより求めた R-KDP関係。

(a)R-ZH関係から求めた降雨強度(縦軸)と実際の降雨強度(横軸)との比較。 各点のばらつきはこの手法が雨滴の粒径分布の変動に敏感であることを示しています。(b)R-KDP法から求めた降雨強度と実際の降雨強度との比較。 古典的な手法に比べてばらつきが小さくなっています。

design by graficom
Copyright 2004 - The National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention