有珠山周辺域における高 サンプリング臨時地震観測について


平成12年9月28日
防災科学技術研究所


 科学技術庁防災科学技術研究所(所長:片山恒雄)は、2000年3月31日に噴火した 有珠山やその周辺の地震活動,地下構造を調べるため,有珠山周辺10カ所で高サンプ リング地震観測を実施しています.
 5月上旬〜中旬にかけて有珠山周辺域に高サンプリング地震観測装置を展開し、現 在も現地収録のデータを記録し続けています。

a. 観測点分布

b. 観測装置の写真

c. 震源分布図

(手動験測による再決定震源:5月18日〜8月31日)

d. 有珠山周辺域の地下構造の様子(ポアソン比 の三次元構造)



※自動験測によって決められた地震は正しい震源でない可能性があり ます。これらの震源計算結果やマグニチュードは、気象台の速報値と違う場合があり ます。また、手動験測による再決定震源分布図は、ある程度精度が良い震源のみを表 示していますので、必ずしも実際の地震活動を反映していません。御注意ください。


連絡先:  科学技術庁 防災科学技術 研究所  
地圏地球科学技術研究部  

堀内茂木   
  TEL: 0298-58-1005
  
根岸弘明   
  TEL: 0298-54-0639

FAX(共通): 0298-54-0629
 



a. 観測点分布








b. 観測装置の写真

・各観測点には、短周期地震計3成分(上下・南北・東西)と高サンプリング記録 計、駆動用バッテリーが設置されています。データは現地で収録され、約20日ごとに データ回収とバッテリー交換が行われます。




写真1 高サンプリングイベントレコーダと駆動バッテリー




写真2 地震計は岩盤上に設置され、風雨にセンサーが直接あたらないようにビニー ルシートをかぶせる。




写真3 観測点全体図




c. 震源分布図
(手動験測による再決定震源:5月18日〜8月31日)



回収された記録について人の手による験測を行い,精度の良いデー タのみを抽出して震源の再決定を行いました。

・一般的にはある仮定した地殻内部の構造を使い、1つずつ震源を決めていくという 方法をとりますが、今回はすべての震源位置、観測点近傍の影響(観測点補正)を同 時に求める「連係震源決定法」という手法により、震源再決定を行っています。

・震源は有珠山の西側,深さ6〜10km付近に多く,そこから北側深さ2km付近まで斜め に分布しているように見えます。有珠山の北〜西側に山体を取り囲むように分布し、 有珠山の直下にはほとんど地震が発生していません。








※震央分布と東西・南北それぞれの深さ12kmまでの深さ分布。
 +は観測点の位置を、赤い三角は有珠山の位置を示す。






d. 有珠山周辺域の地下構造の様子(ポアソン比の三次元構造)



・地表(深さ0km)から深さ10kmまで2kmづつの深さでの、ポアソン比の空間分布を示 しています。色が青いほど硬く、赤いほどやわらかいことを示しています。










※深さ0kmの図には観測点の位置を、それ以外の図には上下1km(例え ば深さ4kmの結果には、深さ3〜5kmの範囲)の震源分布を同時に示してある。







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