平成12年5月26日

報道関係各位

科学技術庁
防災科学技術研究所

有珠山の山体表面温度観測について

 科学技術庁防災科学技術研究所(所長:片山恒雄)は、平成12年5月23日及び25日に有珠山の山体表面温度観測を実施し、下記の結果を得ました。


1.これまでの観測結果との比較

(1)観測諸元

観測日時 使用観測器 瞬時視野角 飛行高度 (対地高度*)
1999年10月 4日08時頃 VAM-90A 1.5mrad 2,700m (2,000m)
2000年 4月 3日09時頃 VAM-90A 1.5mrad 2,700m (2,000m)
2000年 4月26日12時頃 J-SCAN-AZM 1.25mrad 3,100m (2,400m)
2000年 5月23日14時頃 VAM-90A 1.5mrad 3,100m (2,400m)
5月25日10時頃 VAM-90A 1.5mrad 3,100m (2,400m)
*対地高度は基準面高度を700mとしたときの値。
(なお、4月3日と5月23日,25日は2コースで観測,他は1コースでの観測である。)


(2)主な地点の最高温度比較表

観測日 1999/10/4 2000/4/3 2000/4/26 2000/5/23 2000/5/25
有珠山山頂部 184℃ 174℃ 171℃ 139℃ 140℃
昭和新山 94℃ 95℃ 66℃ 72℃ 94℃
西山西麓 −−− 43℃ 38℃ 49℃ 44℃
金比羅山周辺 −−− 46℃ 33℃ 49℃(42℃**) 47℃
気温 15℃ 5℃ 8℃ 14℃ 12℃
(室蘭地方気象台)
**観測コースによる違い。


(3)まとめ

 有珠山山頂部及び昭和新山地域に新たな顕著な熱異常域は見られない。西山、金比羅山の火口群の最高温度は5月23日は49℃、5月25日は47℃であった。噴気・噴煙の影響を受けていると考えられる。



問い合わせ先:
 防災科学技術研究所(つくば市天王台3−1)
 地震調査研究センター・火山噴火調査研究室長 鵜川 元雄 (直通)0298-58-1004