防災基礎講座
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16.1 チリ地震津波の伝播図 (気象庁,1961による)

 1960年5月23日午前4時すぎ(日本時間),チリ南部沿岸で発生したマグニチュード9.5の巨大地震による津波は,深い太平洋の真中をほとんど減衰することなく高速で横断して,22時間半後に対岸の日本沿岸に到達しました.伝播距離はおよそ17,000kmで,これは地球をほぼ半周するほどの長さです.図中の赤線は波源域から真横に向かう線で,これは日本を通ります.北極から放射状に広がる経線が南極に収束していくと同じように,チリ沖から発進した津波は一旦発散しても,地球の裏側に近い日本へくると収斂してきて強くなります.しかもチリと日本の間には深い太平洋がほとんど障害物なしに広がっています.赤数字は観測された最大波高で,日本で最も高くなっています.

気象庁(1961):チリ地震津波調査報告.気象庁技術報告第8号.


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