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廣瀬仁主任研究員がEPS賞を受賞

EPS賞Blankは、Earth, Planets and Space誌Blankに掲載された若手研究者による、特に優れた論文を表彰するものです。原則として年間1件選出され、受賞者には各学会(※)の学会長連名による賞状が授与されます。

※地球電磁気・地球惑星圏学会 、日本地震学会、日本火山学会、日本測地学会、日本惑星科学会

受賞論文

Repeating short- and long-term slow slip events with deep tremor activity around the Bungo channel region, southwest Japan
Hitoshi Hirose and Kazushige Obara

Earth Planets Space, 57, 961-972, 2005.

受賞理由

防災科研Hi-netによって、2003年から2004年にかけて四国西部および豊後水道で発生した「長期的スロースリップ」「短期的スロースリップ」の 地殻変動と、それらに伴う「深部低周波微動」を観測することに成功しました。「スロースリップ」や「深部低周波微動」とは、通常の地震よりもゆっくりと断 層がくいちがう現象のことです。観測データを詳細に解析することで、これらの現象の発生している場所を特定しました。その結果、この付近に沈み込んでいる フィリピン海プレートの境界面で、長期的および短期的スロースリップが互いに隣り合う場所で、繰り返し発生していることが明らかになりました。また長期的 スロースリップの発生が短期的スロースリップの発生に影響を与えていることを示唆する結果も得られました。これらの観測事例は世界的にもこの論文で初めて 明らかになった、大変興味深いものです。この論文が出版されてから14か月の間にすでに17回も他の論文に引用されていることも、この論文の学界における重要 性を示しています。今回の結果は、現在世界中で多くの研究者が大きな関心をよせているスロースリップや深部低周波微動の発生メカニズムを理解するために有 効な情報を与えるのみならず、巨大地震発生を含めたプレート沈み込みプロセスの全体像を解明するためにも重要な材料を提供するものです。

第一著者の廣瀬主任研究員は、大きなノイズの含まれた地殻変動データからスロースリップの変動を取り出すことに成功しました。このことがこの研究の成功に大きく寄 与しています。また廣瀬主任研究員は、長期的スロースリップを世界で初めて報告した業績もあることから、2007年のEPS賞に選ばれました。

深部低周波微動とスロースリップの分布

研究成果

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