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観測・予測研究領域 地震・火山防災研究ユニットの小園研究員らが日本火山学会論文賞を受賞

受賞観測・予測研究領域 地震・火山防災研究ユニットの小園誠史研究員、東京大学地震研究所所長の小屋口剛博教授(本所客員研究員)の2名が日本火山学会論文賞(第14号)を受賞し、日本地球惑星科学連合2012年大会中の5月24日に表彰式が行われました。日本火山学会論文賞は、雑誌「火山」あるいは「Earth, Planets and Space」に掲載された論文中、火山学に関する独創的で特に優れた論文の著者に授与される賞です。


受賞論文

Tomofumi Kozono, and Takehiro Koyaguchi (2010), A simple formula for calculating porosity of magma in volcanic conduits during dome-forming eruptions, Earth, Planets and Space, 62, 483-488.


受賞理由

マグマの上昇・噴火過程のモデル化は火山学の主要課題の一つであり、近年の火道流モデルの発達により、その定量的な理解は急速に進展している。本論文は、簡潔に定式化された火道に沿ったガスの放出を含む一次元火道上昇流のモデルを解析的に解くことにより、様々なマグマの供給速度、物性、圧力条件下での溶岩ドーム噴火時の火道内の空隙率の変化を明らかにした成果である。本論文で用いられた解析的なアプローチにより、それぞれのパラメータの空隙率の変化に及ぼす影響の評価が可能となり、その結果、溶岩ドーム噴火時の地表近傍でのマグマ空隙率の急激な低下が、マグマ粘性の増加により生ずる事が明らかにされた。本論文は、噴火過程における様々な物性値の関係性の評価を行い、溶岩ドーム噴火時の火道上昇マグマの挙動を定量的に明らかにした成果であり、2012年度日本火山学会論文賞として相応しいと判断された。


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