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2015年度日本雪氷学会平田賞を受賞

2015年度日本雪氷学会平田賞の表彰式

雪氷防災研究センターの平島寛行主任研究員が、2015年度日本雪氷学会平田賞を受賞しました。

日本雪氷学会平田賞は、雪氷学の研究に顕著な成果を上げ、今後の発展を奨励することが適当と考えられる正会員に与えられる賞です。今回の受賞は、平島寛行主任研究員の「雪崩発生予測や湿雪研究の進展に資する積雪変質モデルの高度化」が高く評価されたものです。

授賞式は平成27年9月15日に長野県松本市で開催された雪氷研究大会で行われました。


受賞標題

雪崩発生予測や湿雪研究の進展に資する積雪変質モデルの高度化

受賞理由

2015年度日本雪氷学会平田賞の賞状平島寛行会員はスイス連邦雪・雪崩研究所(SLF)で開発された積雪変質モデルSNOWPACKを日本の雪崩予測に適用するために、断面観測や雪崩事例等を用いた検証を行い、問題点の抽出を研究してきた。さらに、その結果を基にモデルの改良に着手し、しもざらめ雪の発達や衰退に伴う積雪のせん断強度の変化をモデルに組みこみ、表層雪崩の予測精度を向上させた。

また湿雪雪崩の発生予測精度の向上にむけて、SNOWPACK内の水分移動過程の計算アルゴリズムの改良を進め、積雪内部の水の移動の再現性を高めた。この成果はSNOWPACKの開発元であるSLFにおいても融雪期における雪崩や融雪流出の予測に用いられている。また近年では積雪内部の不均一な水の浸透に関する独自のモデルの開発も行っている。

平島寛行会員の研究成果は雪崩災害の軽減に役立つだけではなく湿雪に関する雪氷科学の発展にも大きく資することが期待できる。以上のことから、平島寛行会員は平田賞に値する。 (日本雪氷学会の受賞理由より抜粋)

受賞コメント

今回の研究は雪氷防災研究センターの内外の方々が行なった実験の成果に基づいており、それらをモデルの構築に使わせていただいたことで得られた成果であります。これからも引き続き、実験、モデル、観測の間で連携を密にとりつつ、雪崩災害の軽減につなげられるよう努力していきたいと考えています。

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