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平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰
科学技術賞(開発部門)受賞

平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 表彰式の様子

臼田裕一郎総合防災情報センター長(社会防災システム研究部門副部門長兼務)、田口仁客員研究員(内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(地方・訓練担当)付参事官補佐)、李泰榮主任研究員の3名が「災害対応支援のための情報共有及び利活用基盤の開発」により、平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受けました。

表彰式は、4月19日に文部科学省3階の講堂で行われました。

受賞業績

業績名:災害対応支援のための情報共有及び利活用基盤の開発
  • eコミュニティ・プラットフォーム
  • eコミュニティ・プラットフォーム

  • 防災科研クライシスレスポンスサイト(熊本地震)
  • 防災科研クライシスレスポンスサイト(熊本地震)

防災対策や災害対応において、複数組織が保有するシステム間を1対1で接続する「個別運用型」の情報共有方式では、様々な災害情報(地理空間情報、文字情報、画像・映像情報等)の横断的・統合的な共有・状況認識の統一が困難であった。そこで、これらの課題を解決するために、国際基準により標準化されたデータ取得方式で多対多の接続と情報共有を実現させ、組織間の連携・協働を支援する情報共有・利活用基盤「eコミュニティ・プラットフォーム(通称eコミ)」を開発した。

本開発により、防災対策や災害対応を行う主体自らが、様々な災害情報を位置情報付きで入力・共有でき、かつ、位置情報をキーとした重畳処理による情報の統合活用を通じて、多くの関係者との対話を重ねながら、総合的かつ効果的な対策・対応の実行が可能となった。

本成果は、東日本大震災や関東・東北豪雨、熊本地震等の災害対応において、府省庁、地方自治体、研究機関、民間企業等が作成・公開している、被害状況、ライフライン状況、避難所収容状況等の情報の統合化を可能にし、政府の災害対策本部をはじめ、被災自治体や関係組織での災害対応や災害復旧・復興に寄与している。

受賞コメント

臼田裕一郎総合防災情報センター長(左)、田口仁客員研究員(中央)、李泰榮主任研究員(右)

自然災害によるリスクが高い我が国において、平時から災害に備え、発生時の被害を軽減し、速やかに回復するには、様々な組織同士が連携し、情報を共有することで状況認識を統一し、情報を利活用して協働することで的確な対応を執ることが重要です。この考え方は、地域コミュニティでの事前防災も、自治体や国の災害対応においても、基本的に同じであると考えています。

約10年前に、地域コミュニティでの事前防災を支援する仕組として研究開発を始めた「eコミ」ですが、東日本大震災における災害対応支援の経験を経て、自治体の災害対応を支援する「官民協働危機管理クラウドシステム」、国の災害対応を支援する「府省庁連携防災情報共有システム(SIP4D)」、災害時の情報集約・提供サイト「防災科研クライシスレスポンスサイト(NIED-CRS)」等の研究開発へと発展し、今に至っております。

これらの研究開発に一緒に取り組んでくださった、防災対策や災害対応を行う現場の方々、研究者の方々、防災科研職員の方々に感謝申し上げるとともに、今後も「現場との協働」を常に大事に、さらなる研究開発を推進して参ります。

関連情報

科学技術分野の文部科学大臣表彰

本表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とし、文部科学大臣が毎年行っているものです。

このうち開発部門は我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与する画期的な研究開発若しくは発明であって、現に利活用されているもの(今後利活用されることが期待できるものを含む)を行った個人若しくはグループ又はこれらの者を育成した個人に授与されるものです。

【防災科研の受賞歴】

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