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日本火山学会学生論文賞を受賞

日本火山学会学生論文賞の賞状火山防災研究部門の山田大志特別研究員が共同研究者として執筆に参加した「Volcanic eruption volume flux estimations from very long period infrasound」が日本火山学会の日本火山学会学生論文賞受賞対象論文となり、山田大志特別研究員が同賞を受賞しましたので報告いたします。
 この賞は、火山学に関する独創的で特に優れた論文を投稿時点において学生として筆頭執筆した本会会員に授与されるものです。
 授賞式は平成29年度日本火山学会定例総会で行われました。


受賞対象論文

Yamada, T., H. Aoyama, T. Nishimura, M. Iguchi, and M.Hendrasto (2017),Volcanic eruption volume flux estimations from very long period infrasound signals, Geophys. Res. Lett., 44, 143-151,doi:10.1002/2016gl071047.

受賞理由

本論文では、インドネシアのロコン火山において著者らが実施した臨時観測データの解析を行い、噴煙柱の成長期に長周期の空気振動が空振計によって記録されていたことを見出した。さらにこのような長周期の空気振動がロコン火山以外での噴火でも普遍的な現象であるかを確認するため、最近の国内の噴火事例(口永良部島、霧島山、阿蘇山)について空振計のデータを入手し、ビデオ映像と対比した。その結果、いずれの火山でも噴煙柱に新たなローブが出現するのにほぼ同期した長周期空気振動の出現が見出された。火口の位置にモノポールソースを仮定して噴出体積変化率や噴出体積を算出した結果、霧島山の噴火事例については、空気振動データの解析から推定される噴出体積と、先行研究でビデオ映像解析から見積もられた噴出体積がおおよそ一致することも確認された。このことは、空気振動データに基づくリアルタイムな噴火規模推定の可能性を示唆しており、火山学だけでなく防災への応用が期待できる成果である。

本論文は、学生の研究として特に優れており、2017年度日本火山学会学生優秀論文賞に相応しいと判断される。

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