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日本自然災害学会 平成29年度学術発表優秀賞を受賞

表彰式の様子

共著者の清野教授と土肥裕史特別研究員(左)

第36回日本自然災害学会学術講演会で、社会防災システム研究部門の土肥裕史特別研究員が平成29年度学術発表優秀賞を受賞しました。

学術発表優秀賞は優れた発表を行った若手研究者(当該年の12月31日で満35歳以下の学会員)に対して授与されるものです。

表彰式は、9月27日に長岡グランドホテル で行われました。

受賞題目

無人航空機を用いた避難開始行動調査報告-南あわじ市阿万中西地区の津波避難 訓練-(著者:土肥裕史,奥村与志弘,清野純史)

本研究では、避難開始を現象として捉え、理解するためのデータ取得に向けて、無人航空機を用いた津波避難開始行動調査手法を提案し、南あわじ市阿万中西地区における避難訓練に適用した。

本手法は、質問紙調査などの従来の調査手法と比較して、映像に映るすべての時空間データを得られ、個人の記憶に依存しない客観的なデータを得られる利点がある。

講演では、データ取得における一連の流れとして、事前申請、事前調査、避難訓練における重要事項を示した。また、各住民の行動に関する時空間データが得られるだけでなく、住民間の相互影響や、周囲の状況が住民の行動に及ぼす現象も確認できた。

受賞コメント

賞状栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。共著者であり、いつも親身にご指導いただいた清野教授及び奥村准教授、並びに講演の機会を与えていただいた皆様に感謝申しあげます。

本講演では、津波避難における人間行動全体を把握する新たな手法を提案し、避難訓練に適用し得られた結果を報告しました。今後、人々の行動だけでなく、周囲の状況が住民の行動に及ぼす影響に関するデータ取得につなげていきたいと考えております。具体的には、住民一人ひとりを含めた様々な人々や自然現象によって、地域全体で醸成される「逃げなければならない」というリアリティ(多くの人が抱いている現実味)を把握し、従来の手法では議論できなかった課題の抽出や分析を可能にする手法を目標としております。

今回の受賞を励みに、津波災害による被害を大きく逓減させる施策の一助となるよう、より一層研究活動に精進いたします。

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