大型耐震実験施設とは

 

筑波研究学園都市における第1号施設として、1970年6月に
開設以来、橋梁、堤防、沈埋トンネル、建築構造物、産業施設、
原子力施設等の実物或いは大型模型の各種構造物等の耐震性
についての実験を行い、これらの耐震性向上に多大の貢献を
してきました。
 
 しかし、多年にわたる使用により性能劣化に加え、近年の
耐震工学上の要請にも応えるため、1986年度から1988年度の
3年をかけて、当該施設の機械系の更新工事を実施、加えて、
1989年度においては基礎の補強工事も実施しました。
更に、その後に計測機器等の更新も行ってきました。
 
 こうした改良により、強震観測で得られた地震動記録を、正確に
表現することができ、更には、構造物等の破壊機構の解明や、
より長い周期を有する構造物等の応答特性の確認等、
これまで以上に幅広い耐震工学の要請に応えることができるように
なりました。
 
 なお、当施設は共用施設として、大学及び各省庁試験研究機関
との共同研究、或いは民間機関等からの委託による受託研究、
施設貸与も行っています。