防災科研が目指す「共創」
皆さまとの共創で、レジリエントな社会を創ります。
防災科学技術分野は、社会科学、理学、工学など、多くの学術分野で構成される分野であり、また、成果の社会実装が強く求められる分野です。防災科学技術が成果を上げるためには、社会そのものをよく知り、民間企業、大学・研究機関、自治体・政府関係者、地域コミュニティや市民の皆さまが、真に必要とする研究成果を提供しなければなりません。そのためには「共創」が必要です。
防災科研は、我が国の「防災科学技術研究におけるイノベーションの中核的機関」として、膨大な観測データ、大型実験施設、防災科学技術分野の優れた研究成果等を共有しつつ、産学官民の関係者とのパートナーシップをさらに強化・発展させて、防災科学技術に関するイノベ—ションを継続的に推進する仕組みを構築し、防災科研全体で「共創」を推進しています。
具体的には、防災科研の各研究部門と事務部門が協力して、①産学官民のステークホルダーが連携する仕組みの構築(Customer Relationship)、②社会のニーズを的確に捉えて社会変革をもたらす研究開発の推進(Market-in-Research Design)、③観測データ・研究成果等をユーザーのニーズに合わせて使いやすくした「情報プロダクツ」のカスタマイズ・提供(Product Management)の3つの柱から成るサイクルを強力に進めます。

加えて、科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律の改正により、防災科研発ベンチャーへの出資が可能になったことに伴い、防災科研は、研究成果の社会実装を促進するため、民間企業と共同して2021年11月に「I-レジリエンス株式会社」を設立しました。防災科研が、国の研究機関として研究開発及び実証までを担い、I-レジリエンス株式会社が、研究成果をユーザーニーズに合わせて開発・事業化・営業・サービス提供し社会実装を担うことで、防災科研の活動の成果を社会や企業の行動につながる「情報プロダクツ」として、産学官民の皆さまのニーズに対応して持続的かつ迅速に研究成果を提供することを目指します。
防災科研は、皆さまとの共創でレジリエントな社会を創ります。
防災科研との共創に、ご関心のある皆さま、いつでもお問い合わせください。
関連リンク
-
災害レジリエンス共創研究会
情報プロダクツで災害に対するレジリエンスを向上させるため、「マルチハザード」をキーワードに、産学官民のステークホルダーが集まる研究会です。産学官民の共創の種を生み、芽を育て、そして、企業や自治体、地域の事業継続マネジメントの向上、新たな防災ビジネスの創出を目指します。
令和4年度 第4回 災害レジリエンス共創研究会 セミナー(令和5年3月14日開催)
令和4年度 第3回 災害レジリエンス共創研究会 セミナー(令和4年11月22日開催)
-
災害レジリエンス向上のための社会的期待発見研究
災害に対するレジリエンスを向上させるために、個人や企業・団体が抱えるニーズの背景にある、社会全体の潜在的なニーズ(=社会的期待)を見いだす公募型の共同研究です。「自然科学と人文・社会科学」、「防災科研の研究者と他機関の研究者」など、分野・組織の違いを越えた協働体制で取り組みます。
-
高専防災減災コンテスト
高等専門学校に在籍する学生を対象として、防災減災に関わる社会課題を解決する技術のアイデアとその検証過程を競う機会を提供し、活動を通じた高専生の成長の促進と若い力による社会の災害レジリエンス向上に寄与することを目的に実施しています。
-
I-レジリエンス株式会社
防災科研の研究成果を社会実装するために設立された防災科研発ベンチャーです。防災科研の研究成果をユーザーニーズに合わせて開発・事業化・営業・サービス提供し社会実装することで、社会や企業の行動につながる「情報プロダクツ」として、産学官民の皆さまに持続的かつ迅速に研究成果を提供することを目指しています。
I-レジリエンス株式会社 ホームページ
問い合わせ先
防災科研 イノベーション共創本部共創推進室 kyoso-madoguchi[AT]bosai.go.jp
*[AT]を@に置き換えてしてください。