第3回高専防災減災コンテスト要旨集
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↓⑦社会実装への提案↓⑥ステークホルダーへのインタビュー↓↓アイデア検証報告資料提案者1.アイデア検証のプロセス2.ステークホルダー・インタビューの分析3.社会実装に向けた取り組み今後の取り組みとして以下の4つが課題として挙げられる。概要①鹿児島県の土砂災害及び現状の②問題解決の方法の選定③試料□実験方法および養生期間□条件検討④土質試験(一軸圧縮試験□透水試験)アイデア検証の流れを図1で示した。各項目について以下に詳述する。①シラスは水に弱く壊れやすいという特徴がある。現在普及している地盤改良の方法では環境への負荷が懸念される。②強度の発現には時間がかかるものの、環境に負荷かけない三和土が地盤改良の方法として選定された。③中長期強度に寄与するポゾラン反応が確認できる□□週を養生期間とした。ポゾラン反応が供試体内で偏在することが無いよう週1回に1回当たり供試体体積の□□□□に当たる□□□を供試体上部より加水した。④□□□の基準にしたがって一軸圧縮試験とともに透水試験が行われた。⑤一軸圧縮強さの最大値は1786KN/m²が得られ、透水係数は□□□×□□⁻⁶□□□が得られた。一軸圧縮強さは砂質土の設計基準強度□□□□□□□□□□□/m²の範囲内となり、透水性は低いと判定された。⑥、⑦についてはそれぞれ以下の2,3に示す。ステークホルダー・インタビューにおける株式会社大翔の末吉様による以下の3つの提言を示す。①ため池等の堤防の鋼土への使用②シラス地盤の地すべり防止のための抑え盛土③シラス改良の利点上記の3つの提言の根拠を以下に示す。①透水係数が小さいシラスを用いることで、遮水性の向上が見込める。②透水係数が大きいシラスを用いることで、水の排水性の向上が見込める。③現地発生土の利用ができるため処分費の削減、コストの削減につながる。①周辺環境・シラス正常把握手法②設計・施工指針の整備③宅地造成などへの利用拡大のための調査④屋外での試験を行い公共の盛土材□地盤改良手法としての検証3年東郷浩弥3年堀之内大紘図1アイデア検証の流れ⑤結果の考察14図2土質試験の様子図3ステークホルダーへのインタビューの様子私たちが生活する鹿児島県は本土の半分以上がシラス土壌に覆われている。シラスは水によって崩壊することから,降雨量の多い鹿児島県では土砂災害がたびたび生じてきた。なかでも,□□□□年に記録的豪雨によって生じた大災害は□□水害と呼ばれ,多くのインフラが破壊され人命が奪われた。そこで私たちは,日本古来の技法である三和土の手法を用いて□雨水によって崩壊するシラスの弱点を克服することのみならず、地盤改良による土壌汚染も回避し,私たちのふるさとが直面する土砂災害の防止を試みた。メンター、ステークホルダーへのインタビューを通してシラスに対する三和土の実用化への可能性を見つけだすことができた。都市環境デザイン工学科5年日置大智5年原明子4年石川航輝地盤改良の問題点の把握↓外来種の侵入抑制など環境に配慮している。鹿児島工業高等専門学校SDG’sに配慮したシラスの改良

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