提案者企画概要文部科学大臣賞(審査員長)コメント和歌山高専コメント目標とする取組成果自然災害に対して、被災体験や周辺知識が多くない小学生を対象とし、以下の□□□~□□□を目標として教材「防災学習砂場」を開発に取り組んだ。□□□体験を通じた学習□□□プロジェクションマッピングを利用することによる視覚的な効果□□□ハザードマップを学習するために必要な、地図と地形の関係の理解の支援□□□横展開を行うために必要な関係作りと広報ステークホルダーヒアリングで得られた取組への期待日頃から小学生等に土砂災害に関する啓発教育を行っている和歌山県土砂災害啓発センターからは、地形と災害リスクの関係を感覚的に理解できる教材としての期待が寄せられた。日高川町教育委員会からは、小学生にとって、地図と地形との関係の理解は大変難しいことの説明があった。また、小学生は物を使った学習が効果的であり、この「防災学習砂場」は、子供たちが実際に砂を触ることができ、等高線と地形の関係といった立体思考への期待が寄せられた。和歌山県は、山が陸地の多くを占めている。そのため、災害の中でも、大雨などによる土砂災害についての理解が必要である。しかし、土砂災害を学ぶための教材は数少なく、学習の定着も難しい。この企画では、プロジェクションマッピングが行える砂場で、能動的に谷や急傾斜地等の地形のイメージを理解できる装置を開発した。この装置を利用することで、小学生にとって分かり難いとされる等高線の学習や、がけ崩れ、地すべり、土石流が起こりやすい地形やハザードマップの学習を支援し、土砂災害についての学習の動機付けや知的好奇心の刺激につながることが期待できる。実証内容①試作した装置について、ステークホルダーからヒアリングを行い、開発する装置に必要とされる機能や効果について検討した。②改良した装置について、ステークホルダーやメンターに意見を求め、フィードバックした。③砂やスチレンボードを使って製作した実践校付近の地形模型を作成し、プロジェクションマッピングの機能を活用して、これにハザードマップや衛星写真を投影することで、土砂災害のリスクと地形について、「自分事」として捉えてもらえるように工夫した。④ステークホルダーと連携し、小学校での実践を行った。その際にアンケート調査を実施し、教材の評価と改善点について検討した。取組内容取組成果・効果田中勇摩・山添成毅(学生)、辻原治(顧問教員) 中間情報交換会の場で、現場、熱意、そして人をつなげることがコンテストのポイントだと話しました。和歌山高専の発表は、和歌山県の減災のセンターの土砂災害についての教材開発の大切さの声を聞くこと、小学校で地形を教えるという現場に寄り添う力、そして自分たちで170万円もかかるものを作ってしまったという熱意、そして最後に多くの方々の協力と力を巻き込んだつなげる力、この3点のポイントがすべて整っていて、見事な完成度だったと思います。ぜひこれを全国展開してもらいたいと思います。日本の基本的な防災リテラシーを上げることになりますし、地域の力で減災、防災をしようとするプロジェクトにかなったものだと思います。和歌山高専の皆様、おめでとうございます。 本当に頑張ったので、本当にうれしいです。ステークホルダーの皆様、メンターの皆様、ありがとうございました。また初めてテレビ取材を受ける経験や、動画づくり、プログラミングなど本当に初めての経験ばかりで大きな成長ができたコンテストでした。本当にありがとうございました。和歌山工業高等専門学校防災学習砂場の開発4文部科学大臣賞アイデア検証アイデア検証アイデア検証報告資料報告資料報告資料防災学習砂場の開発和歌山工業高等専門学校
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