防災科研では令和2年7月豪雨に関する防災科研クライシスレスポンスサイト(NIED-CRS)を公開中です。テーマ1の研究開発成果が活用されています。
【テーマ1】
SIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)を活用して、観測データや災害報告情報の災害動態解析を試みています。また、災害対策本部や災害対応機関の活動を支援するISUT-SITE(内閣府主導の災害時情報集約支援チームのウェブサイト)および一般公開型のNIED-CRSを開設し、他テーマや他機関の情報プロダクツを災害対応現場で活用いただけるよう提供しています。
【テーマ2】
JAXA ALOS-2による緊急観測、Sentinel-1による定常観測の衛星データ等を用いて、即時一元化・共有し、被災状況解析・予測のために、構築中のワンストップシステム(仮称)のプロトタイプシステムを一部稼働し、情報プロダクツを省庁、ISUT-SITE、NIED-CRSに対して提供しています。
【テーマ5】
開発・実証実験中の線状降水帯情報提供システムにより、7月3日21時半頃から鹿児島県周辺で、また7月4日0時40分頃に熊本県南部で発生した線状降水帯を自動検出しました。7月3日16時に実証実験の一環として協力自治体に早期警戒メールを配信していました。