雪崩危険度評価の高度化に関する研究


1995/96冬期の雪崩災害の発生件数は57件、死者11名でした。このように、雪崩災害による人的被害は最近でも雪氷災害の中で大きな割合を占めています。この研究では、雪崩災害の現地調査や模擬物質ならびにコンピュータを用いたシミュレーションにより雪崩の走路や到達距離の解明を目指しています。また、雪崩発生の危険度を人工衛星などを用いて解析し、雪崩危険度マップの開発を行っています。この雪崩危険度マップは、雪崩防御施設の最適な設置場所の選定・設計、その効果解析に利用されています。

新潟県能生町



写真は、この研究で開発した雪崩走路を予測する危険度評価プログラム”アバランチ(英語で雪崩の意味)”の画面です。このソフトウェアは、実際に存在するどの地形でも使える雪崩運動のシミュレーションモデルです。