〜雪氷コアによる気候・環境変動の歴史解明研究〜
将来の気候や環境の変動を予測する手がかりとして、過去の気候・環境の実態を調べる方法があります。そこで、南極・北極や山岳地域の氷河などの雪氷試料(雪氷コア)には、過去から現在に至るまでの情報が冷凍保存されていることに注目し、これを分析することにより、過去の気温・降水量の変化や大気の成分を明らかにして来ました。
タクラマカン砂漠周辺の氷河標高(6,200 m)における酸素同位体比 |
![]() |
素同位体比が高いことは、気温が高いことを意味しています。この地域では1958〜1988の30年間急激な温暖化がおきていることがわかります。中国との共同研究によって得られた成果です。 |
カナダと共同で、北極圏カナダの氷河で雪氷コアを採取している様子 |
![]() |
写真中央部の人は掘り出したばかりの雪氷コアをボーリング装置から取り出しているところです |