雪氷造粒手法並びにその応用手法に関する研究


雪国にとって、降雪期における道路や家の周りに積もった雪の処理は大きな問題です。当研究所では、資源節約型で地域依存性の少ない方法として、パイプラインにより空気の力で雪を運搬する方法について研究しています。特に北陸地方のような温暖多雪地域に降り積もる湿った雪はそのままではパイプに付着してつまるおそれがあります。そこで、湿った雪の付着しやすい性質を逆に利用し、雪を圧縮したり(圧縮造粒)、転がしたりして(転動造粒)球状に固めることにより効率よく運搬する技術を開発しました。今後は、この技術の実用化を進めていきます。

混合機に入れた雪をドラムの回転により球状に固める実験
(雪玉の直径:0.5〜7cm)



雪を圧縮してつくった雪玉の輸送(雪玉の直径:13.5cm)