屋根雪の事故を防ぐための注意点

2005 - 2006年,2010 - 2015年,2017 - 2018年の冬期は全国的に豪雪となりました。 この豪雪で屋根雪の処理中の事故などが増えています。事故を未然に防ぐために以下の注意点があげられます。

1.屋根から落ちないように注意!

屋根の上での雪下ろしは高所作業にあたり大変危険な作業です。高さ10mの所から固い路面に落下した場合は、無防備のまま時速約50kmで壁に衝突したのと同じ衝撃があります。ヘルメットや命綱を装着して十分気をつけて行いましょう。また、雪と一緒に屋根から落ちないように注意しましょう。落雪に埋まると、次項(2.落雪に埋まらないように注意!)と同じような危険があります。

近年建てられた住宅や建物の屋根は、新素材の使用により昔よりも滑りやすくなっている場合があります。また、屋内の暖房の状況によっては屋根雪がとけて、予想以上に屋根が滑りやすくなる場合がありますので、注意が必要です。


2.落雪に埋まらないように注意!

軒下で除雪作業をする場合は、屋根雪が残っていないか確認してから行いましょう。特に急に気温が上昇したときは屋根雪がすべりやすくなっているので危険です。屋根から落ちてきた雪に埋まって15分経過しただけで生存率が急激に低下します。


【動画】屋根雪滑落のようす

3.落雪にぶつからないように注意!

軒下から落ちた雪の塊やつららが人にあたってけがをするケースも増えています。歩行者は軒下を歩くとき上に注意して通行しましょう。 また、家の持ち主はこのような雪の塊やつららを早めに落としたり、立ち入りを制限したりして事故を防ぐようにしましょう。


【動画】雪塊落下によるリンゴ箱破壊のようす



【動画】雪氷塊落下による自動車破損