令和3年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2022.2.28令和3年度成果発表会水・土砂防災研究部門秋田寛己近年、斜面崩壊や土石流などの斜面変動による土砂災害が広域的に発生するケースが増えており、災害後の応急復旧や救助活動などのために斜面変動範囲を広域かつ早期に把握することが不可欠です。斜面変動範囲の把握には、目視確認が可能で、作業効率の面でも優れる光学衛星画像の活用が依然として有効と考えられ、抽出手法の開発が求められています。我々は大雨前後の光学衛星画像を使用し、NDVI(正規化植生指数)の差分値を計算することで、斜面変動範囲を広域的に抽出する手法を研究しています。今年度は令和3年7月~9月の大雨で被災した7つの地域を対象に、大雨前後のSentinel-2衛星画像(欧州宇宙機関、分解能:10m)を使用し、斜面変動範囲の抽出を試みました。いくつかの地域の現地を確認したところ、面積の大きな斜面変動は発生源の場所や外縁形状をほぼ抽出できていることがわかってきました。一方で、小さな斜面変動を抽出できていない課題があることもわかってきました。動画概要光学衛星画像を用いた斜面変動範囲の抽出

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