令和3年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2022.2.28令和3年度成果発表会マルチハザードリスク評価研究部門内山庄一郎防災科研では、ドローンを活用したオルソ画像の作成において、次の4つの「日本初」を支えてきた。①災害直後にドローンを飛行させてオルソ画像を作成した事例(2014年広島土砂災害)、②地元住民の「担い手」が単独で災害状況把握のためにオルソ画像を作成した事例(2019年地産地防プロジェクト)、③災害初期対応の実働機関が単独でオルソ画像を作成した事例(2021年11月)、そして④消防機関が単独でオルソ画像を作成した事例(2021年12月)である。これらの背景には、防災科研が開発した災害対応のための教育プログラム「GEORIS education」があった。2014年にドローンによるオルソ画像が災害直後に活用されてから7年が経過した。現在、災害初期対応の実働機関が、単独・独力でオルソ画像を作成できる能力を獲得しつつある。次の日本初は、広い活動現場を複数の実働機関が分担してオルソ画像を作成し、SIP4Dを通じてCOP(共通状況図)を得て、連携して現場活動を展開する訓練の実現である。南海トラフ地震をはじめとした国難級災害が迫る今、我々には、「実践可能な」災害対処能力の向上に向けた取り組みの展開が求められている。参考1)ドローン災害対応システムGEORIS(ジオリス)の紹介(令和2年度成果発表会動画)https://www.youtube.com/watch?v=gshurepG-tw&t=0s2)平成26年8月豪雨による広島土石流災害における空撮写真を用いた捜索支援地図の作成https://www.csis.u-tokyo.ac.jp/csisdays2014/csisdays2014-ra-pdf/A10.pdf3)ドローンを用いた災害初動体制の確立-神石高原町における地産地防プロジェクトの取り組み-https://nied-ir.bosai.go.jp/?action=repository_uri&item_id=2367&file_id=22&file_no=1動画概要オルソ画像をめぐる4つの日本初

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