令和3年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2022.2.28令和3年度成果発表会近年の地すべり災害(国交省DB)との空間分析地形量解析による平常時の安全率地震動予測危険度評価手法の検証・改良大正関東地震による発災状況(1/20万震災応急測量原図)地震動による土砂災害地すべり災害発生箇所(国土交通省,2001年以降)地すべり発生危険度の評価2021年2月福島県沖地震により発生したテフラ層すべり(福島県二本松市)の緊急調査(地すべり学会東北支部合同)亀裂系が連続すべり面下端はテフラ層(Bn-HP1,またはBn-HP2)に相当イベントカタログ作成(GIS化)地理院地図(国土地理院)への掲載森脇法に基づく強震動発生時の地すべり地形の危険度評価地すべり地形分布図の高度利用に向けた取り組みマルチハザードリスク評価研究部門佐藤昌人概要防災科学技術研究所「1:50,000地すべり地形分布図」(以下,地すべり地形分布図)は過去の地すべりの痕跡を判読した主題地形図である.地すべり地形分布図に記載された約40万個の地すべり地形から,活動度が高く再滑動の危険性が高い地すべり「活地すべり」を抽出することを目的として,危険度評価手法の開発,検証のためのイベントカタログ作成及び収集,現地での詳細調査を継続的に実施している.今後の展望・方向性大正関東地震や濃尾地震などM8クラス地震,宝永地震など過去の南海トラフ地震により発生したとされる事例を中心に,イベント取集を継続している.現地での詳細調査による変動メカニズムの推定,UAV・GNSSによる地すべり変動の時空間的評価と合わせて,再滑動しやすい地すべり地形の地形・地質的特徴を把握・集積する.Point■地すべり地形から「活地すべり」地形へ■地形量に基づく地すべり地形の危険度評価■イベントカタログ作成および評価手法の検証×地すべり地形分布図の高度利活用に向けた取り組み

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