令和3年度成果発表会
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災害発生前から想定被害状況を把握することは災害対応に必要災害対応フェーズに応じた情報プロダクツを生成することが重要このプロダクツの生成及び提供技術開発を行う必要がある段階⓪①段階②③段階④2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2021.2.10令和2年度成果発表会・人口データ・建物データ・浸水想定区域衛星データによる浸水範囲推定結果・地理院浸水範囲・SNSによる浸水範囲(水土砂)公開情報など?浸水被害想定データベース検索ツール浸水想定区域による被害想定アプリ(事前準備)被害把握プロダクツ生成システム(災害時)「浸水想定域内人口・建物数集計」アプリケーション(六角川、8月14日)浸水範囲推定結果(六角川、8月15日)ワンストップシステム浸水推定域内人口・建物数推計(六角川、8月15日)浸水推定域内人口・建物数推計(六角川、8月15日)平時災害発生直前・直後災害発生直後(2~5時間)災害発生後(半日)災害発生後(数日)河川別浸水想定区域による被害想定アプリ衛星データ浸水推定図(国土地理院、NIED等)浸水想定区域図(ハザードマップ)地形データ(DEM)建物データ人口データ世帯数データ農地データ施設データ道路データ人口・建物棟数等統計情報閲覧アプリ浸水エリア&浸水深モジュールモジュール推定推定情報生成浸水想定区域内人口・建物棟数の被害想定アプリ浸水範囲浸水深市町村別床上/床下浸水建物数市町村別浸水範囲面積市町村別被災人口市町村別災害廃棄物量農地浸水面積浸水道路被害圃場農研のシステム農研機構のシステムこの研究は内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」と「災害レジリエンス向上のための社会的期待発見研究」の一環で実施しています。調整システムt・府省庁(国交省・消防署)・自治体(県・市町村)・民間企業(保険会社)・その他の災害対応機関その他のシステム災害発生前からの想定情報などを用いて可能な被害状況を把握することは、適切な初動体制確立や災害対応へつなげることが重要である。発災の直後には、人工衛星等から地表面を面的に観測れた衛星画像を使うことで迅速に広域の被害情報を把握することができる。この災害前からの被害想定情報、それからこの衛星画像からは直感的に浸水など災害の状況を確認することができるが、定量的に把握することができないため直接的に災害対応への実用性が限られており、意思決定支援に繋がる汎用的な情報として提供することが期待されている。そこで、本研究では災害対応について各フェーズを設定し、それぞれ必要な役立つ情報プロダクツを生成するツールの研究開発を行っている。今後は、各災害対応フェーズについて作成された情報プロダクトについて実災害において検証を行い、ツールの手順化などより作業時間を短縮し、災害時に災害対応現場へ迅速に提供できるシステム開発を行う予定である。ここでは、災害対応フェーズは下図の4段階を考えている。段階⓪①では災害発生の直前・直後を想定しており、各河川の浸水想定区域データと人口・建物データと組み合わせその被害の想定情報を表示させるアプリケーションを事前に準備している。それから段階②③では災害時に観測された衛星画像からの浸水範囲、ほかの機関などより推定した浸水範囲など使って被害把握プロダクツ生成システムを用いて様々な情報プロダクトを作成している。段階④ではさらに被害について確定された情報を用いて段階②③の結果を検証することを考えている。これらの情報プロダクツはSIP4D経由で防災科研のNIED-CRSサイト及び災害情報集約支援チームのISUT-Site、またそのたのシステムへ届けている。また、実災害において社会的なニーズを把握しながら、災害対応現場で意思決定に繋がる新たな情報プロダクツ生成技術開発を検討する。ISUT-SITE防災Xviewその他のシステム露地野菜の生育・出荷予測に基づく需給防災情報研究部門平春災害対応フェーズに応じた情報プロダクツ生成

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