令和4年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会N-net室戸陸上局の整備南海トラフ地震の想定震源域のうち西側の海域(高知県沖~日向灘)は、地震津波観測の空白域になっている。この観測の空白を埋めるべく、N-net(南海トラフ海底地震津波観測網)の整備を行っている。海底観測点を光海底ケーブルで結ぶN-netは、海域で発生する地震やそれに伴う津波をその発生現場でとらえることができるため、当該エリアの地震・津波の早期検知を実現するものとして期待されている。DONETの運用を継続しながら、N-net室戸陸上局の整備を行っている。しかしこの先、局舎設備切替え等のため、DONETの運用を停止させるタイミングが発生する。DONETの運用停止光海底ケーブルの陸揚げ地点には陸上局が整備され、観測システムへの給電と、海底観測点から伝送されてくるデータを受信し、各所へ配信する役割を持つ。N-netには2つの陸上局があり、その一つが高知県室戸市で整備を進めているN-net室戸陸上局である。室戸世界ジオパークセンター内に既設の地震津波観測網DONET2の陸上局舎があり、この局舎を共用化して、N-net室戸陸上局として利用する計画で整備を進めている。期間を最小限に抑えた上で安全に整備が進められるよう、陸上局整備の各工程と工期を精査の上で、より綿密な作業スケジュールを組んで行く。地震津波火山ネットワークセンター南海トラフ海底地震津波観測網整備推進本部望月将志■観測の空白域に地震津波観測網を整備■光海底ケーブルを利用した海底地震津波観測網■DONETと陸上局を共用化N-netへの道(室戸編)

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