2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会表独自の対応レベル図災害対応アクションカードのイメージ表活動ログの分析防災科学技術研究所(以下、防災科研)は内閣府(防災担当)とともに、大規模災害発生時、災害情報の収集・整理・地図化を行い、災害対応機関の災害対応を支援するISUT(Information Support Team:災害時情報集約支援チーム)として情報支援活動を行う。併せて、災害対応機関に閲覧を限定した情報共有サイトであるISUT-SITE、一般公開向けである防災クロスビュー(閲覧URL:https://xview.bosai.go.jp/)の公開・更新も行う。大規模災害の発生が想定される震度6弱以上(東京23区は震度5強以上)の地震や大雨、台風、大雪等を起因とする特別警報等が、気象庁から発表された時点でISUTの派遣の可能性が高まるため、防災科研では、順次、職員の派遣準備やISUT-SITE開設、防災クロスビュー公開の対応を進めるが、内閣府(防災担当)からの派遣要請がいつ行われるかは不明であるため、これらの対応は迅速かつ確実に行い、準備する必要がある。また、迅速な参集や新型コロナウイルス感染症の拡大防止等の観点も視野に入れると、自宅や外出先からでも参集可能とする、オンラインツールを駆使した災害対応環境の整備は肝要である。以上の内容より、ISUTの迅速かつ確実な初動対応確立に向け、参集ルールと対応レベルの設定、オンライン環境下で使用可能なツール(アクションカード、チャットツール)の整備、継続的な訓練と振り返りの実施等を複合的に行った。参集ルールと対応レベル、ツール(アクションカード、チャットツール)については、実際の災害対応においても適用されており、活動ログの分析から、初動体制構築にかかる時間を約30分~40分程度におさめられるようになった。災害対応にチャットツールを適用させる際のデメリットとして、チャット履歴が流れてしまうことである。過去のチャット履歴を確認するには画面スクロールを繰り返すだけではなく、把握したいチャット履歴の見落としにもつながることから、災害対応を行う上での重要事項や周知事項等が「流れない仕組み」を構築する必要があると考える。防災情報研究部門/総合防災情報センター金田成元■参集ルールと対応レベルの設定■オンライン環境下で使用可能なツールの整備■継続的な訓練と振り返りの実施ISUTの迅速かつ確実な初動対応確立
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