tt→ 観測要請衛星観測2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会この研究は内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」の一環で実施しています。防災クロスビューISUT-SITE観測すべきエリアおよび時刻の発災前(風水害)または早期(地震・津波)特定予測シミュレーション等を活用した発災時刻及びエリアの自動生成→トリガリング情報生成技術いつ・どこが危険か推定浸水建物数集計結果(市町村別)災害対応オペレーションに資する広域被害把握のための情報プロダクツ生成技術緊急観測集計表どこがどうなっているのか浸水推定域抽出情報プロダクツによる実被害把握と災害対応オペレーションへの活用災害対応へ活用する・内閣府防災・国土交通省等・都道府県・市区町村等トリガリング情報最適な衛星を選択し、発災予測エリアに対して緊急観測を要請衛星観測可能エリア国内外の観測リソース一元把握に基づく最適衛星観測の自動推奨→ 推奨観測領域計算技術これからは、最速かつ最適な衛星を選択する時代に突入することが予想される。そのような時代を見据え、いつ・どこで災害が発生するかを観測・予測情報から推定し(①Trigger)、衛星の軌道等から最適な衛星を選択でき(②Select)、観測された衛星データから情報プロダクツが生成でき(③Process)、地理空間情報として共有でき(④Deliver, Share)、災害対応に活用できるよう、「4つのステップ」を提案した(下図)。衛星を活用するニーズは、発災直後の広域被災状況把握である。民間の宇宙技術の発展に伴い、多数の衛星が打ち上げられ、最適な衛星が選択できる時代となる可能性が高い。つまり、災害時の衛星活用は、社会実装のフェーズに入りつつある。③Process④Deliver&Share②Selectいつ・どこを観測するべきかPoint■発災直後、人工衛星の広域観測による被災状把握が有効。■小型衛星が多数宇宙へ。災害時に最適な衛星を選択する時代に。■災害時に最適な衛星を選択する技術を開発。社会実装フェーズへ。防災情報研究部門/ 国家レジリエンス研究推進センター田口仁概要災害発生直後は、被災状況をいち早く知ることが重要である。大規模な災害時においては、被災状況の把握は困難となる。そのため、地球を周回している人工衛星の観測データから、被災状況をいち早く知ることができれば、的確な初動対応に貢献できる。従来は大型衛星の活用が主流だったが、近年は小型レーダ衛星等が多数宇宙に打ち上げられており、早期かつ広域な被災状況把握が発災数時間後に実現できる可能性が高まっている。①Trigger今後の展望・方向性この4つのステップを実現するシステムとして、「衛星ワンストップシステム(SIP4D-TSA)」を開発した。このシステムは、現在省庁と連携しながら実際の災害への適用を通じて評価・検証を実施している。最適な衛星を選択する時代へ
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