2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会2023.2.21令和4年度成果発表会⽕⼭噴⽕には⾊々なタイプがあり、起きうる⽕⼭災害も変化します。噴⽕タイプの情報は⽕⼭噴出物の特徴から調べることが出来ます。これまで、噴出物の特徴は、様々な室内装置で調べられてきましたが、現場での試料採取から実験室での解析までに、最短でも半⽇以上かかります。噴⽕タイプの変化に対応できない可能性があるのです。そこで私は、⽕⼭灰の特徴を素早く診断する技術を開発してきました。開発したVOLCATは⽕⼭灰の採取から粒⼦画像の送信までを⾃動で⾏う野外観測装置です。VOLCATは、霧島や桜島の噴⽕活動の観測に活⽤され、⽕⼭灰の特徴の遠隔観測に世界で初めて成功しました。また、深層学習で粒⼦画像から⽕⼭灰の特徴を調べる⼿法を開発し、スピーディに噴⽕タイプの情報を引き出すことを⽬指しています。さらに、室内実験で再現されたマグマの⽋⽚と実際の⽕⼭灰の特徴を⽐較し、噴⽕タイプの情報を効率的に引き出す⽅法を考案しています。多様な⽕⼭災害を軽減するためには、⽕⼭活動を多⾯的な観測・観察から調べる必要があります。⽕⼭灰を素早く診断する技術は噴⽕タイプをいち早く把握することを通し、⽕⼭災害軽減に貢献します。動画概要⽕⼭防災研究部⾨三輪学央⽕⼭灰を素早く診る
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