令和4年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会2023.2.21令和4年度成果発表会⾬が降る前から「ゲリラ豪⾬」を予測するための、最新研究を紹介します。予測の鍵は【雲レーダー】です。雲レーダーは、通常の降⽔レーダーでは捉えることができない、⾬が降る前の⼩さな雲粒を観測することができます。雲レーダーで観測した雲粒の情報を、データ同化と呼ばれる⼿法で気象数値モデルに取り込み予測を⾏った結果、⾬が降る前から20分後の「ゲリラ豪⾬」予測に成功しました。避難に向けたリードタイムは20分程度ですが、この予測情報を基に豪⾬の危険性を危険な場所にいる⼈へいち早く伝えることで、その⽅が安全を確保することは⼗分に可能であると考えています。今後は、本⼿法の実⽤化に向けて、これまで防災科研で開発してきた【積乱雲の⾃動追跡技術】と【雲レーダー同化⼿法】を組み合わせた【選択的同化⼿法】の開発を進め、より精度の⾼い「ゲリラ豪⾬」の予測を⾏い、1秒でも早い予測,1分でも早い避難の実現を⽬指します。○雲レーダーについては、以下の動画もご参照下さい。⾬が降る前の雲をつかむような話前坂剛(⽔・⼟砂防災研究部⾨)https://www.youtube.com/watch?v=6r4xdQaovG8発達する雲の早期探知を⽬指して⼤東忠保(⽔・⼟砂防災研究部⾨)https://www.youtube.com/watch?v=bbt2ocynn58○本研究成果の詳細は、⽶国気象学会に発表された以下の論⽂をご参照下さい。RyoheiKato, Shingo Shimizu, TadayasuOhigashi, Takeshi Maesaka, Ken-ichiShimose, KoyuruIwanami, 2022, Prediction of meso-γ-scale local heavy rain by ground-based cloud radar assimilation with water vapor nudging , Weather and Forecasting, 37, 1553–1566. DOI:https://journals.ametsoc.org/view/journals/wefo/37/9/WAF-D-22-0017.1.xml動画概要⽔・⼟砂防災研究部⾨加藤亮平⾬が降る前からの「ゲリラ豪⾬」予測

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