令和4年度成果発表会
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2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会2023.2.21令和4年度成果発表会気象災害が多発するなか、より⼀層の安全・安⼼なまちづくり、地域づくりの重要性が増している。そうしたなか、⾃然環境を⽣かしたグリーンインフラによる防災機能にも⼤きな期待が寄せられている。グリーンインフラは防災機能だけでなく環境保全や地域振興等多様な機能を持つことが特徴的で、防災機能としては⽕災の焼け⽌まり、津波による漂流物の捕捉機能、そして洪⽔調節機能など様々なものがある。我々も災害調査において、グリーンインフラによる多くの災害軽減事例を確認しているが、こうした森も普段はヒートアイランドの緩和効果や⽣物多様性保全の効果があるといわれている。また、⾝近な緑としての⽣垣は、ブロック塀に⽐べて表⾯温度が10℃近く低かったり、熱中症の指標であるWBGTがわずかですが低いといった観測結果が得られている。ほかに、農地も主要なグリーンインフラの⼀つであるが、⼗分に農業が⾏われて機能が発揮される。地域の気候を資源として有効に活⽤した無理のない農業が、普段の営農だけでなく気象災害の軽減の意味でも重要と考えられる。グリーンインフラを活⽤した安全・安⼼で持続可能な社会の実現は、SDGSの⽬標達成に意味のでも⼤切である。動画概要⽔・⼟砂防災研究部⾨横⼭仁グリーンインフラを⽣かした安全・安⼼なまちづくり(Eco-DRRと地域の環境・防災)

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