2019.○○.○○○○○○○○○○○○○2023.2.21令和4年度成果発表会2023.2.21令和4年度成果発表会豪⾬に伴う⼟⽯流によって毎年多くの⼈命や財産が失われています。そのため、⼟砂災害の減災のために⼟⽯流の発⽣場所や発⽣時刻・流下範囲等の予測が強く求められています。しかし、⼟⽯流・斜⾯崩壊・地すべり等の斜⾯変動の発⽣場所や発⽣時刻を正確に予測することは、変位計などの地盤センサーを設置して継続観測を実施している個々の斜⾯を除けば、今のところ困難です。その最⼤の原因は、⼭地斜⾯の地盤が極めて不均質であるためと考えられています。「地形・地質・⾬量を組みあわせた⼟⽯流危険度評価技術の開発」は、広範囲に適⽤可能かつ精度の⾼い斜⾯変動の場所・時間予測の実⽤的な基本法則を確⽴しようする研究です。具体的には、⼤量の斜⾯変動履歴データと地形・地質・⾬量情報等を⽤いた統計解析が有効かつ現状で最も不⾜しているアプローチであると考え、空中写真・衛星画像判読に基づく災害ごとの⼟砂移動分布図の作成とそれを使った解析を⽇々進めています。最終的には、⼩流域単位で、危険度ランクが降⾬とともに変化する、リアルタイムハザードマップを完成させて、事前避難に貢献したいと考えています。動画概要地形・地質・⾬量を組みあわせた⼟⽯流危険度評価技術の開発⽔・⼟砂防災研究部⾨若⽉強
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