E−ディフェンスによる震動実験を安全かつ高精度に行うために、震動台の応答挙動を事前に精度良く把握するための三次元震動台シミュレーションシステムを開発します。システムは、震動台モデル、加振系、応用制御系、基本制御系、試験体モデルにより構成されるものとし、試験体による震動台応答の影響を推定できるものとします。また、科学技術振興調整費による総合研究「構造物の破壊過程解明に基づく生活基盤の地震防災性向上に関する研究」で検討された制御系と震動台ユーザーが持ち込む制御系の装備が可能なシステムとします。


研究課題と体制
研究テーマの詳細な内容は、成果報告書 をご覧下さい。         
研究テーマ 担当機関 研究概要 Topics
三次元震動台シミュレーションシステムの整備
(平成16年度終了)
独立行政法人
  防災科学技術研究所

本テーマで開発する震動台シミュレータの名称を「震動台基準シミュレータ」とし、次のステップで開発を進めます。
 @ シミュレーションステムの全体構想の取り纏めを行います。
 A 震動台、加振機構系と油圧系、実装を予定する基本制御系のダイナミク
   スを定式化し、個々の項目のプログラム化を行います。
 B 振動台シミュレータ上に積載する簡易化した試験体数学モデルのプログ
   ラム開発を行います。また、実験結果に基づく試験体モデルの設計に取り
   掛かります。
 C 試験者が多様な条件下でシミュレーションが容易に行えるようにマン・マ
   シンインターフェースの整備を行います。
 D E−ディフェンス加振・調整データより、震動台シミュレータのパラメータ
   調整を行います。
 E E−ディフェンスの実験データより試験体モデルを積載した震動台シミュ
   レータの評価・改良を行います。また、シミュレーションデータの解析、作図
   プログラムの動作確認を行います。
 F 全体のまとめを行います。

開発モデル
加振実験手法の応用展開
(平成16年度終了)
東京農工大学 震動台シミュレータが実機震動台の加振実験を再現できるように、シミュレータのパラメータを調整する方法について取り纏めます。さらに、シミュレータを活用し、加震実験時に発生が想定される震動台のピッチングを抑制する方法を従来の加振実験手法の応用展開により開発します。 H16年度より実施
     兵庫耐震工学研究センター Top  Page へ            大大特 Top Page へ