第5回気象災害軽減イノベーションフォーラム「防災×AI」
終了いたしました。
多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
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第5回となりますこの度の気象災害軽減イノベーションフォーラムは、「防災×AI」をテーマに、開催いたしました。
はじめに、防災科研気象災害軽減イノベーションセンター特別研究員の木村誇より、「平成30年7月豪雨および平成30年北海道胆振東部地震による土砂災害の発生状況」について報告いたしました。
次に、防災科研水・土砂防災研究部門主任研究員の若月強より、「土砂災害に関する防災科研の公開・共有情報の紹介」のタイトルにて講演をおこない、土砂災害の調査・研究等の防災科研の取り組み、関連する研究や技術を紹介しました。
宮本崇氏(国立大学法人山梨大学 工学部土木環境工学科・工学域スマート社会基盤創造研究ユニット(兼任) 助教)、全 邦釘氏(国立大学法人愛媛大学 大学院理工学研究科 生産環境工学専攻 准教授)からは、「防災分野へのAIの適用について:概論と展望」というタイトルにてご講演をいただき、災害分野におけるAIの研究事例と開発状況から研究計画、今後の社会実装まで幅広くご説明いただきました。
河村圭氏(国立大学法人山口大学 大学院 創成科学研究科 工学系学域 知能情報工学分野 准教授)からは、「ディープラーニングを用いた航空写真からの斜面変動による土砂移動範囲の抽出」のタイトルにて、研究の目的と背景からディープラーニングによる土砂移動部の検出法まで、詳しくご紹介いただきました。
国立大学法人千葉大学大学院工学研究院 准教授の丸山喜久氏からは、「機械学習に基づく地震による土砂崩壊地点の予測に向けた検討」のタイトルにて、熊本地震を対象とした土砂崩壊地を機械学習に基づき予測する手法についてご紹介いただきました。
国立大学法人山口大学 大学院 創成科学研究科 工学系学域 知能情報工学分野 准教授/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター 主任研究開発員の佐村俊和氏からは、「衛星SAR画像からの地すべり抽出」のタイトルにて、SAR画像を利用した、災害直後の災害発生箇所を迅速に検出するための研究をご紹介いただきました。
防災科研先端的研究施設利活用センター戦略推進室室長/水・土砂防災研究部門 主任研究員の酒井直樹からは、「迅速な被災状況把握におけるAIの活用」というタイトルにて、土砂災害軽減に向けたAIの様々な活用と取り組みについて紹介いたしました。
国立大学法人鹿児島大学学術研究院理工学域工学系助教、伊藤真一氏からは、「データ同化・機械学習による斜面崩壊に対する危険度予測」のタイトルにてご講演いただき、豪雨時の斜面崩壊に対する危険度予測や防災対策の為のデータの有効活用についてご紹介いただきました。
講演後は、コンソーシアム会員様4社から、自社の技術を紹介していただき、その後の全体討議では、活発な議論が交わされ、参加者も発表者も熱心でとても有意義なイベントになりました。
今回、本フォーラム「防災×○○(コラボ)」について、皆様から頂戴したさまざまなご意見やご希望を今後の開催に活かし、会員の方々の交流・議論の場、本コンソーシアムの活動を広めていけるよう努めてまいります。
当日講演の様子1
当日講演の様子2
来場者アンケート
■来場者数:73名
■アンケート回収:41名
[フォーラムを知ったきっかけ]
上司・知人からの紹介:54%、メルマガ:44%、ホームページ:2%
[フォーラム全体の満足度]
やや満足:51%、満足:39%、どちらともいえない:5%、やや不満:5%
[関心をもったプログラム]
データ同化・機械学習による斜面崩壊に対する危険度予測:66%、防災分野へのAIの適用について:概論と展望:66%、衛星SAR画像からの地すべり抽出:56%、迅速な被災状況把握におけるAIの活用:54%、ディープラーニングを用いた航空写真からの斜面変動による土砂移動範囲の抽出:41%、機械学習に基づく地震による土砂崩壊地点の予測に向けた検討:34%、土砂災害に関する防災科研の公開・共有情報の紹介:34%、会員からの技術紹介:32%、平成30年7月豪雨および平成30年北海道胆振東部地震による土砂災害の発生状況:27%、全体討議:7%
開催案内
「気象災害軽減イノベーションフォーラム」は、防災の取り組みに関わりの深い異分野の知見を導入し、逆に防災の技術や知見を異分野に波及させるために、連携や協働による実践の可能性や課題について議論する試みです。
「防災×○○」をテーマに異分野の多彩なゲスト講師を招き、様々な分野の実践実例やその背後にある手法、発想の源泉について、 参加者を巻き込んだ対話型のレクチャーにより進行します。
人と技術、あるいは人とモノ、情報、地域…など、多様な関係のもとで「防災」をめぐる技術や情報を再構築し、災害に強い安心安全な社会を構築する可能性について考えます。
今回は、「AI」をテーマに開催します。
平成30年7月豪雨による土砂災害など、近年の豪雨や地震で甚大な被害が生じたことを受けて、土砂災害軽減のためのAIの活用へ期待や関心が高まっています。
本フォーラムでは、平成30年7月豪雨による土砂災害の発生状況や調査・研究等の防災科研の取り組み、関連する研究や技術を紹介し、土砂災害軽減に向けたAIの活用を考えます。
- 主催
- 気象災害軽減コンソーシアム
- 後援
- 土木学会 土木情報学委員会 IoT/AI活用研究小委員会
土木学会 地震工学委員会 AI・IoT技術の地震工学への有効活用検討小委員会
土木学会 構造工学委員会 構造工学でのAI 活用に関する研究小委員会 - 協力
- 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
- 日時
- 2018年11月29日(木曜日)13時00分~17時00分
(終了いたしました) - 場所
- 防災科学技術研究所東京会議室
(東京都港区西新橋2丁目3番1号 マークライト虎ノ門6階602室 会議室 C,D)
アクセスマップ - 定員
- 70名(先着順※事前登録制、下記参加申し込み参照)
- 参加費
- コンソーシアム会員無料、学生無料
/非会員4,000円(学生除く、申込時に入会手続をされた場合は無料) - 参加申し込み
-
参加をご希望の方は、下記の参加フォームの1.~3.を明記のうえ、2018年11月28日(水曜日)までにメールにてお申し込みください。なお、定員制(お申し込み先着順)です。お早めのお申し込みをお願いいたします。別途、受付登録メールを返信いたします。
- 送信先メールアドレス:
- ihub-conso(at)bosai.go.jp
※(at)は、@に置き換えてください。 - 件名:
- 第5回気象災害軽減イノベーションフォーラム「防災×AI」参加
- 参加フォーム:
-
1.会員番号(会員のみ)
2.所属
3.参加者氏名
- プログラム
-
13時00分~13時05分 - 開会挨拶
- 中村 一樹(防災科研 気象災害軽減コンソーシアム事務局 気象災害軽減イノベーションセンター 研究推進室長)
13時05分~13時10分 - 趣旨説明
- 阿部 雅人(防災科研 気象災害軽減イノベーションセンター プロジェクトアドバイザー)
第1部
13時10分~13時30分 - 平成30年7月豪雨および平成30年北海道胆振東部地震による土砂災害の発生状況
- 木村 誇(防災科研 気象災害軽減イノベーションセンター 特別研究員)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:23.0MB)
13時30分~13時50分 - 土砂災害に関する防災科研の公開・共有情報の紹介
- 若月 強(防災科研 水・土砂防災研究部門 主任研究員)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:6.90MB)
13時50分~14時10分 - 防災分野へのAIの適用について:概論と展望
- 宮本 崇氏(国立大学法人山梨大学 工学部土木環境工学科・工学域スマート社会基盤創造研究ユニット(兼任) 助教)
全 邦釘氏(国立大学法人愛媛大学 大学院理工学研究科 生産環境工学専攻 准教授)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:2.06MB)
14時10分~14時30分 - ディープラーニングを用いた航空写真からの斜面変動による土砂移動範囲の抽出
- 河村 圭氏(国立大学法人山口大学 大学院 創成科学研究科 工学系学域 知能情報工学分野 准教授)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:6.78MB)
<14時30分~14時40分:休憩> 第2部
14時40分~15時00分 - 機械学習に基づく地震による土砂崩壊地点の予測に向けた検討
- 丸山 喜久氏(国立大学法人千葉大学 大学院 工学研究院 准教授)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:6.50MB)
15時00分~15時20分 - 衛星SAR画像からの地すべり抽出
- 佐村 俊和氏(国立大学法人山口大学 大学院 創成科学研究科 工学系学域 知能情報工学分野 准教授/国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター 主任研究開発員)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:644KB)
15時20分~15時40分 - 迅速な被災状況把握におけるAIの活用
- 酒井 直樹(防災科研 先端的研究施設利活用センター戦略推進室 室長/水・土砂防災研究部門 主任研究員)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:312KB)
15時40分~16時00分 - データ同化・機械学習による斜面崩壊に対する危険度予測
- 伊藤 真一氏(国立大学法人鹿児島大学 学術研究院 理工学域工学系 助教)
資料PDFダウンロード(ZIPファイル:4.89MB)
第3部
16時00分~16時30分 - コンソーシアム会員からの技術紹介
16時30分~16時55分 - 全体討議
16時55分~17時00分 - 閉会挨拶
- お問合せ
-
国立研究開発法人防災科学技術研究所
気象災害軽減イノベーションセンター内
コンソーシアム事務局(担当:中島・中村・飯島)
TEL:029-863-7242
メール:ihub-conso(at)bosai.go.jp
※(at)は、@に置き換えてください。