シンポジウム「農業に役立つ気象情報の利用-栽培支援から災害対策まで-」

終了いたしました。
多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

シンポジウム「農業に役立つ気象情報の利用-栽培支援から災害対策まで-」は、「防災×農業」をテーマに、気象庁(WXBC)、農研機構共催によるシンポジウム形式で気象庁講堂にて開催いたしました。多忙な中、当日は農業と気象に関連する総勢10名の演者の方々に下記の通りご発表いただきました。

・農業に役立つ気象情報 萱場亙起氏(気象庁地球環境・海洋部気候情報課 気候リスク対策官)

・気象予測を活用する栽培管理支援 大野宏之氏(農研機構農業環境変動研究センター 気候変動対応研究領域 主席研究員)

・農業における気象情報の利活用について 塚本心一郎氏(茨城県農業総合センター 首席専門技術指導員)

・普及現場における気象情報の活用と農業気象災害への対応 倉澤政則氏(群馬県 農政部 技術支援課長)

・気温予測値を用いた山梨県におけるモモの開花予想 萩原栄揮氏(山梨県果樹試験場 栽培部 主任研究員)

・農業データ連携基盤(WAGRI)について 神成淳司氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授、内閣官房 副政府CIO、WAGRI会長)

・生産現場が求める気象情報 吉原将成氏(農業法人「大地」代表取締役)

・農業保険関係の実施状況 窪山富士男氏(農林水産省経営局保険課農業経営収入保険室長)

・防災科研の極端気象研究 岩波越(防災科研気象災害軽減イノベーションセンター副センター長)

・地球温暖化が水稲品質に及ぼす影響と適応策 増冨祐司氏(茨城大学 農学部 地域総合農学科 准教授)

各講演後行なわれた総合討論では、松岡延浩氏(千葉大学 大学院 園芸学研究科 教授)にファシリテータをお願いし、シンポジウムテーマとなっている「農業に役立つ気象情報の利用-栽培支援から災害対策まで-」についての質問や意見とともに、活発な議論が交わされました。最後に、坪井史憲氏(気象庁 総務部長)に閉会のご挨拶をいただき、盛会ななか閉会いたしました。

皆様から頂戴したさまざまなご意見やご希望を今後の開催に活かし、会員の方々の交流・議論の場、本コンソーシアムの活動を広めていけるよう努めてまいります。


当日の様子①


当日の様子②

来場者アンケート

■来場者数:205名
■アンケート回収:79名

来場者アンケート結果円グラフ[シンポジウムを知ったきっかけ]
[シンポジウムを知ったきっかけ]
気象庁ホームページ:30%、農研機構ホームページ:24%、上司・知人からの紹介:24%、防災科研メルマガ:22%

来場者アンケート結果円グラフ[シンポジウム全体の満足度]
[シンポジウム全体の満足度]
やや満足:62%、満足:23%、どちらともいえない:11%、やや不満:4%

来場者アンケート結果棒グラフ[関心をもったプログラム]
[関心をもったプログラム]
農業データ連携基盤(WAGRI)について:56%、気象予測を活用する栽培管理支援:48%、地球温暖化が水稲品質に及ぼす影響と適応策:46%、普及現場における気象情報の活用と農業気象災害への対応:42%、農業に役立つ気象情報:42%、気温予測値を用いた山梨県におけるモモの開花予想:41%、生産現場が求める気象情報:33%、農業における気象情報の利活用について:33%、農業保険関係の実施状況:32%、防災科研の極端気象研究:30%、総合討論:8%

開催案内

近年の温暖化傾向を反映して、作物の生育が従来とは異なる事例が増加しています。このため、暦日を指標とする慣行的な方法では栽培管理を適切に行うことが困難になり、気象情報をはじめとする様々なデータの農業への活用に関心が高まってきています。また、温暖化の進行にともない、局地的な大雨等による災害が増加する可能性が示されており、農業における気象災害対策も重要になってきています。本シンポジウムでは、農業に役立つ気象情報を紹介するとともに、それらの情報の利用者である自治体や生産現場から、実際の活用事例や気象情報への期待についてお話いただき、さらに大雨や突風、落雷、ひょう等による災害対策に向けた最新の研究成果を紹介いたします。

どなたでもご参加いただけます。奮ってご参加下さい。

日時
平成30年12月14日(金曜日) 13時00分~17時00分(12時10分~受付開始)(終了いたしました)
場所
気象庁 講堂(東京都千代田区大手町1-3-4)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/map.html(別サイトになります)
主催
国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)、気象災害軽減コンソーシアム
共催
国⽴研究開発法⼈農業・⾷品産業技術総合研究機構(農研機構)
気象庁、気象ビジネス推進コンソーシアム(WXBC)
後援
文部科学省、農林水産省、日本農学アカデミー、日本農業気象学会
対象
定員 120名(先着順※事前登録制、下記参加申し込み参照)
参加費
無料
参加申し込み

※事前登録された方が定員(120名)に達しましたので、受付を終了しました。

プログラム

司会:横山 仁(防災科研 気象災害軽減イノベーションセンター コーディネーター)

13時00分~13時05分
開会挨拶
島村 誠(防災科研 気象災害軽減イノベーションセンター長)

講演 第Ⅰ部

13時05分~13時25分
農業に役立つ気象情報
萱場 亙起氏(気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課 気候リスク対策官)
13時25分~13時45分
気象予測を活用する栽培管理支援
大野 宏之氏(農研機構 農業環境変動研究センター 気候変動対応研究領域 主席研究員)
13時45分~14時05分
農業における気象情報の利活用について
塚本 心一郎氏(茨城県農業総合センター 首席専門技術指導員)
14時05分~14時25分
普及現場における気象情報の活用と農業気象災害への対応
倉澤 政則氏(群馬県 農政部 技術支援課長)
14時25分~14時45分
気温予測値を用いた山梨県におけるモモの開花予想
萩原 栄揮氏(山梨県果樹試験場 栽培部 主任研究員)
14時45分~15時05分
農業データ連携基盤(WAGRI)について
神成 淳司氏(慶應義塾大学 環境情報学部 教授、内閣官房 副政府CIO、WAGRI会長)
<休憩>15時05分~15時15分

講演 第Ⅱ部

司会:宮田 明氏(農研機構 農業環境変動研究センター気候変動対応研究領域長)

15時15分~15時25分
生産現場が求める気象情報
吉原 将成氏(農業法人「大地」代表取締役)
15時25分~15時40分
農業保険関係の実施状況
窪山 富士男氏(農林水産省 経営局 保険課 農業経営収入保険室長)
15時40分~16時00分
防災科研の極端気象研究
岩波 越(防災科研 気象災害軽減イノベーションセンター 副センター長)
16時00分~16時20分
地球温暖化が水稲品質に及ぼす影響と適応策
増冨 祐司氏(茨城大学 農学部 地域総合農学科 准教授)

総合討論

16時25分~16時55分
「農業に役立つ気象情報の利用-栽培支援から災害対策まで-」
ファシリテータ:松岡 延浩氏(千葉大学 大学院 園芸学研究科 教授)
16時55分~17時00分
閉会挨拶
坪井 史憲氏(気象庁 総務部長)


リーフレット

リーフレット [PDF/9.55MB]

お問合せ

国立研究開発法人防災科学技術研究所
気象災害軽減イノベーションセンター内
コンソーシアム事務局(担当:横山・中村・飯島)
TEL:029-863-7242
メール:ihub-conso(at)bosai.go.jp
※(at)は、@に置き換えてください。