国家レジリエンス研究推進センター

活動報告

  • 2020.03.03第19回国土セイフティネットシンポジウム「激甚災害から社会・経済を守る」で講演

    2020年2月6日(木)にパシフィコ横浜で第19回国土セイフティネットシンポジウム「激甚災害から社会・経済を守る」が開催されました。SIP第2期課題「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」でテーマ3の研究責任者を務める名古屋大学の西川智教授、課題のプログラムディレクターを務める海洋研究開発機構の堀宗朗部門長に続いて、テーマ3の藤原広行研究統括とテーマ5の清水慎吾研究統括が講演を行いました。

    藤原研究統括は「マルチハザードリスク評価の共通情報基盤を目指して」と題して、テーマ3の中で取り組んでいる「広域概観版経済被害予測システム」の開発を含めて、地震や津波災害、風水害などの自然災害を、災害発生時だけではなく事前から事後を含んだ連続的な現象と捉え、科学技術の力を使ってリスクに備える防災科研の取り組みを紹介しました。

    清水研究統括は「世界最先端の水蒸気観測が拓く新しい線状降水帯対策」と題して、線状降水帯とは何か、なぜ水蒸気の観測が必要なのかといった気象の基礎知識から、地デジ(地上デジタル放送波)やマイクロ波放射計、水蒸気ライダーを使った最新の水蒸気観測技術と早期予測技術の開発まで、線状降水帯発生時の逃げ遅れゼロを目指したテーマ5の取り組みを分かりやすく紹介しました。

    どちらのテーマもSIPの特徴どおり、新しい技術の開発だけでなく、プロジェクト終了後も、得られた研究成果を社会問題解決のためにいかに応用・展開させるかというところまで明確にして研究開発に取り組まれています。

    活動の様子

    • 講演する藤原広行研究統括

    • 講演する清水慎吾研究統括

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