コンテスト概要

E-ディフェンス ブラインド解析コンテスト2007

防災科学技術研究所では、E-ディフェンス震動台を使った実大4層鋼構造建物の完全崩壊再現実験に対する、ブラインド解析コンテストを実施します。震動台実験は2007年9月20日~30日に予定されており、兵庫県南部地震の記録地震波をもとに震動台性能を最大限に活用した加振を行い、鋼構造建物が完全に崩壊する現象を再現する計画です。

本コンテストは、防災科学技術研究所が推進する「E-ディフェンス鉄骨造建物実験研究」の実行部会のもとで2つのワーキンググループ(WG)により実施されます。一つ目の解析WGは、コンテストの告知、解析に必要なデータの配布、質問に対する回答、解析結果の受付、審査と結果の公表などを担当します。二つ目の完全崩壊実験WGは、震動台実験を実施し、実験データの提供を行います。

コンテストへの参加者は、加振実験の前と後のそれぞれで試験体の応答を予測します。そして、実験後の解析で、最も近い予測をした者(グループ)を表彰します。厳密な震動台の動きは、加振実験時に計測される震動台の応答によって確定するため、理想的な地震動に対して行う試験前解析と、実際に震動台で計測された加速度に対して、実験前解析と同一のモデル及び解析手法を用いて行う実験後解析の、二段階の解析を行うことになります。

コンテストは、解析方法と参加者の所属によって分類されます。まず解析方法により、立体解析と平面解析の二つに分類されます。さらに参加者の所属により、研究者と実務設計者・技術者の二つに分類され、合計4つの部門別に審査を行い、合計4人(グループ)を最優秀者として表彰します。また、部門ごとに、3位までを入賞者として表彰します。

審査は完全に匿名で行われ、参加者全ての所属と名前とともに、最優秀者・入賞者のみ順位を公表します。最優秀者は、2008年10月に北京で開催予定の第14 回世界地震工学会議(14WCEE) に招待され、表彰される予定です。

 

コンテストのスケジュール

5月28日   コンテストの概要とスケジュールの発表
8月16日   登録締め切り
8月16日   実験前解析応募開始
9月11日   実験前解析応募締め切り
9月20日 ~30日 震動台実験
10月19日   台上加速度データの公開
11月21日   実験後解析応募締め切り
12月21日   審査結果の発表

 

E-ディフェンス鉄骨造建物実験研究実行部会

部会長 笠井和彦(東京工業大学)
コンテスト企画 大崎純(京都大学)
解析WG主査 多田元英(大阪大学)
完全崩壊実験WG主査 吹田啓一郎(京都大学)
WG委員 元結正次郎(東京工業大学)、山田哲(東京工業大学)、聲高裕治(大阪工業大学)、
金子健作(東京工業大学)、井根達比古(防災科研)、松岡祐一(防災科研)、
佐藤栄児(防災科研)、田代靖彦(日建設計)、新居努(大林組)、島野幸弘(竹中工務店)

 

審査方法

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