NIED防災科学技術研究所

熊本地震による土砂移動分布図(2016.6.27更新)

防災科学技術研究所は、熊本を中心とする地震に関して、災害前後の空中写真・衛星画像・航空機SAR画像を比較することで、土砂移動箇所を特定し、土砂移動分布図を作成しました。

土砂移動分布図は、斜面崩壊・土石流等による発生域・流下域・堆積域を判読したものです。発生域・流下域・堆積域の区別はされておらずまとめて1色で塗られています。現地調査を十分に実施していない等の理由で、必ずしも正確な場所や判読内容が記載されているとは限りません。今後修正される可能性があります。

ファイル形式はkml形式であり、Google Earth等で表示することができます。なお、本ページでダウンロードできるkml形式には地図情報の上に重ね合わせる位置情報のみが記録されており、ユーザが使用する地図情報については、防災科研は一切責任を負わないものとします。

(4/21初版)-国土地理院「地理院地図」に掲載された2016年4月16日・19日・20日の空中写真、及び情報通信研究機構(NICT)が作成した2016年4月17日の航空機SAR画像を、災害前のGoogle Earthに掲載されている衛星画像と比較することで、土砂移動箇所を特定し、土砂移動分布図を作成しました。

(5/2更新)-地理院地図に掲載された4月19日と20日撮影の空中写真の判読結果を追加しました。初版の判読結果との塗り分けは行っていません。

(5/13更新)-熊本県から提供された、平成2(1990)年7月と平成24(2012)年7月の豪雨災害による土砂移動分布・氾濫域を追加しました(ファイル(4))。これらは各災害の直後に撮影された空中写真や衛星画像を判読することにより作成されたものです。土砂移動分布と氾濫域の区別はしていません。 平成2年は黄緑色、平成24年は青色でそれぞれ塗られています。

(6/27更新)-

1.地理院地図に掲載された災害直後の4月16~20日に撮影された空中写真のうち、5月2日公開の土砂移動分布図では未判読であった範囲を追加判読するとともに、阿蘇地区・西原地区・西原2地区に関しては高解像度写真の実体視により崩壊範囲を詳細判読しました(ファイル(1))。5/2更新版との塗り分けは行っていません。

2.アジア航測が4月29日に撮影した阿蘇山中央火口丘の空中写真を、災害前のGoogle Earthに掲載されている衛星画像と比較することで、地震と以降4月29日までの降雨が誘因と考えられる土砂移動箇所を抽出しました(ファイル(2))。阿蘇山中央火口丘は、地理院地図に空中写真が掲載されていない範囲が多く含まれています。

3.地理院地図に掲載されている、5月30日撮影の益城・西原地区垂直写真と5月31日撮影の南阿蘇河陽地区垂直写真の判読を行い、地震による土砂移動分布図(ファイル(1))と比較することで、地震後の降雨が誘因と考えられる土砂移動箇所を抽出しました(ファイル(4))。

ファイル一覧

防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門