雷
雲の中でたまった電気が
空気を通して放電します。
空気が熱せられ、光と音が生じます。
雷の正体
冬、セーターをぬいだりドアノブをさわったりするときに「バチッ」と静電気が起きることがあります。これは、電気が急に流れたときの現象です。「雷(かみなり)」は、この静電気がとてつもなく大きくなったものです。雲の中には電気がたまることがあり、たまった大きな電気が一気に流れることで雷が起こります。空気は普段は電気を通しにくいのですが、雷のときには強い電気の力で空気に通り道ができ、電気が流れます。雷には、雲の中で起こるもの、雲同士で起こるもの、そして地面に向かって落ちてくる「落雷(らくらい)」などがあります。雷が発生したときに見える光を「稲光(いなびかり)」といいます。稲光は、落雷によって地面とつながった電気の道を流れる強い電流が発する光です。稲光の光の通り道の空気は、高いところで約3万℃にもなります。また、雷の音を「雷鳴(らいめい)」といいます。雷鳴は雷の場所から10kmくらいまで聞こえることがあります。雷鳴の音は、距離によって聞こえ方が変わります。ゴロゴロという低い音は、雲の中での雷や、遠くで落ちた雷で聞こえます。一方、布を破るようなビリビリッ、メリメリッ、パリパリッや、むちを打つようなビシッという音は、近くに落雷が起きたときに聞こえることが多いです。
雷のしくみ
夏に大きく発達する積乱雲は、10kmより高く成長することもあり、雲の中には大小さまざまな氷の粒がたくさん含まれています。積乱雲の中では、上にのぼる強い風と下におりる風があり、氷の粒同士がぶつかり合います。ぶつかると、小さくて軽い氷の粒はプラスの電気を、大きくて重い氷の粒はマイナスの電気を帯びやすくなります。そのため、軽い氷の粒は上のほうへ運ばれてプラスの電気をため、大きな氷の粒は下のほうに残ってマイナスの電気がたまっていきます。こうして積乱雲の中には「上がプラス、下がマイナス」という電気のかたよりができ、特別な2層構造の雲になります。そして、雲の中に電気がたくさんたまると、雲の下のほうにたまった電気が地面へ向かって一気に流れることがあります。これが「落雷」です。
