受賞一覧
2025年度農業農村工学会優秀論文賞を受賞しました
極端気象災害研究領域 水・土砂防災研究部門の酒井直樹副研究部門長(大型降雨実験施設研究推進室長)が、農研機構の正田大輔氏らとともに、2025年度農業農村工学会優秀論文賞を受賞しました。優秀論文賞は、農業農村工学会研究論文集に掲載された論文の中から、実践性・有用性が高く、今後の農業分野における技術や実務の発展が期待される優れた論文に対して、農業農村工学会より贈られる賞です。
賞状を持つ酒井直樹副研究部門長
受賞論文名
- 土石流の流入によるため池貯水時の堤体への作用荷重の評価
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正田 大輔(農研機構 農村工学研究部門)
吉迫 宏(農研機構 農村工学研究部門)
井上 敬資(農研機構 農村工学研究部門)
小嶋 創(農研機構 農村工学研究部門)
酒井 直樹(防災科学技術研究所)
受賞理由
本研究は、平成29年7月九州北部豪雨および平成30年7月豪雨において、ため池上流部からの土石流や盛土の崩壊による土砂流入により、ため池堤体の決壊が発生した事例を踏まえ、土石流がため池に流入した場合の堤体に作用する荷重の算定手法と堤体の安定性評価手法を提案したものである。具体的には、国土交通省「砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説」において砂防設備の安定性評価に用いられている土石流流体力の式について実験結果との比較検証を行うとともに、農林水産省「土地改良事業設計指針 ため池整備」に示される円形すべり面スライス法に土石流による堤体への最大作用荷重を水平外力として組み込み安定計算を行うことで、土石流流入時における堤体の安定性を簡便に評価できる手法を示した。これにより、ため池の防災対策および安全性評価への実務的な適用可能性を示した点が高く評価された。
