国際イベント
【参加報告】アジア太平洋防災閣僚級会議(APMCDRR 2024)
「アジア太平洋諸国との学び合いで日本の防災力を向上する」
防災科学技術研究所は、2024年10月14日から18日にフィリピン・マニラ市で開催されたアジア太平洋防災閣僚級会議(APMCDRR 2024)に参加し、同会議の公式イベントで、寶馨理事長よりICoE Coherence Japanの活動の紹介、また、マーケットプレイス(ブース展示)では防災科研が事務局を務めるアジア火山学コンソーシアム(ACV)の紹介などを行いました。

- 日時
- 公式イベント(パートナーイベント)10月14日(月)11:00~12:00
ブース展示(マーケットプレイス)10月14日(月)~10月17日(木) - 会場
- フィリピン国際会議場(Philippine International Convention Center(PICC))、マニラ市・フィリピン
公式イベントの「オール・ハザード・アプローチにおける科学技術・イノベーションの役割」がICoE-Coherence Japanの事務局を務める防災科研、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)、北京師範大学、慶応義塾大学、フィリピン科学技術省(DOST)、環太平洋大学協会(APRU)との共催で実施されました。寶理事長より、「アジア太平洋地域の発展は著しく多様性にも富んでいるため、多分野に及ぶ防災関係者の協力が重要であり、特に科学技術イノベーション(STI)は、防災対策へ科学的根拠を与えるだけなく、防災人材の育成、防災関係者のプラットフォームの提供など様々な役割を担うことができる」と言及がありました。
会場には、200名以上の参加者が来場し、パネルディスカッションでは、来場者からの質問も受け付け、時間が足りなくなるほどの活発な議論が行われました。
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- パートナイベントの様子
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- パートナーイベントにて来場者から質問を受ける様子
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- パートナーイベント登壇者の集合写真
ブース展示では、アジア火山学コンソーシアム(Asian Consortium of Volcanology:ACV)の活動をテーマとしたブースを設置しました。火山防災の展示は、フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)と防災科研だけだったこともあり、多くの来場者の関心を引きました。


また、APMCDRR 2024にて寶理事長は、フィリピン科学技術省(DOST)のRenato Solidum Jr.大臣、その傘下のPHIVOLCSのDr. Teresito C. Bacolcol局長を含む防災関連機関の幹部との意見交換を行いました。
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- PHIVOLCS Bocolcol所長との面談
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- UNESCOジャカルタ林川眞紀所長とのご挨拶
アジア太平洋地域は世界的に最も災害が多い地域であり、域内の安心と安全は相互的に依存しているため、各国の災害リスクや防災対策に関する経験と知見の学び合いは、日本の防災力の向上にも貢献するものと思われます。