業務内容

本プロジェクトは、防災科学技術研究所が現在、兵庫県三木市に建設中の「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)」をはじめとする世界の震動台や震動実験専用シミュレータを活用(既存データの活用を含む)して耐震に関する実験・研究を行い、構造物の耐震性の飛躍的向上を図ること目的としています。
E−ディフェンスは、「世界で初めて」実際に想定される地震により実物大構造物を破壊させ、その地震時挙動を再現することが可能であり、その実験・研究成果は構造物の耐震性向上に役立てることができます。
しかしながら、E−ディフェンスのような大規模震動破壊実験施設を有効に利用するためには、施設の運営体制の整備、大規模実験研究を実施するにあたっての予備的研究、どのような実験を行うかの計画、実験結果の成果の展開方法、試験体を積載した場合の震動台応答性の事前確認、震動台に入力する地震動、等の課題があります。
本プロジェクトでは、防災科学技術研究所がこれまでの蓄積した技術的・研究的実績を踏まえつつ、また広く国内の研究機関の協力を得て、研究課題解明のための実験・研究を推進・実施していき構造物の耐震性向上に関する技術的基盤の確立を目指します。なお、耐震性向上が必要となる構造物は多種多様であるが、現存する研究シリーズ、予算規模、5年間という時間的制約等を考慮して、鉄筋コンクリート建物、地盤・基礎および木造建物を重要課題として取り上げていますが、将来的には各種社会基盤施設の耐震性向上および数値シミュレーション技術の検証に貢献することを目指します。






業務内容

本プロジェクトは、次の6つの研究課題から構成されています。各課題は、コア機関に指定された防災科学技術研究所の他、複数の研究機関によって実施・推進されています。防災科学技術研究所は、それら全ての研究の取り纏めを行います。


(1) E−ディフェンス運用体制およびシステムの整備
防災科学技術研究所、慶應義塾大学

(2) 鉄筋コンクリート建物実験
防災科学技術研究所、東京大学地震研究所、豊橋科学技術大学、建築研究所、京都大学防災研究所、鹿島建設、清水建設

(3)地盤・基礎実験
防災科学技術研究所、東京工業大学、農業工学研究所、土木研究所、鹿島建設、竹中工務店、大成建設、東北大学、基礎地盤コンサルタンツ、地盤工学会

(4) 木造建物実験

          防災科学技術研究所、東京大学、建築研究所、京都大学防災研究所、森林総合研究所、日本システム設計


(5) 高精度加振制御技術の開発
防災科学技術研究所、東京農工大学

(6) 三次元地震動データベースの整備
防災科学技術研究所、東京大学地震研究所、京都大学防災研究所


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