8月30日、E-ディフェンスの広報活動部隊は、本所がある茨城県つくば市で開催されます『つくばちびっ子博士2022』へ参加いたしました。『つくばちびっ子博士』は、将来を担う子どもたちが、市内の研究機関等において、最先端技術、自然科学、歴史や文化に触れることにより、科学技術をはじめとした様々な分野において関心を高め、夢と希望に満ちた未来を考える手が
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写真1 会場の様子
満員御礼で説明にも熱が入りました。 |
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写真2 作った模型を揺らしている様子
自分の模型が壊れないかドキドキしている子もいれば『絶対大丈夫‼!』と自信満々の子も。 |
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写真3 工作中の様子
どのテーブルも、もくもくと作業に取り組んでおります! |
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写真4 出来上がったお家模型
我々の想像の遥か先をいったデザイン!令和のコルビュジェはつくばにいました。 |
かりになることを目的としたイベントとなっています。(つくば市HP参照)
防災科研といたしましても、日々の研究活動など大いに近隣の方々へアピールする機会でありますので、E-ディフェンスからも総力を挙げて参戦しました。
E-ディフェンスは『地震』に対して、建物・人命を守ることが責務でありますので、今回の出展では【ストローハウス】をメインに1時間の工作・実験を開催しました。(写真1)ストローハウス工作では、ストローとクリップを使ってお家模型を作り、さらには、お家を強くするための方法を考えました。その後、工作したお家模型を小型の振動台に載せて、地震などの揺れを発生させ、自分たちが作ったお家模型が地震に負けないように出来たのかを体験してもらいました。(写真2)
当日は2部に分けて開催し、それぞれ30人程度の、総勢約60人のちびっこ博士候補生が参加してくれました。はじめに、ストローとクリップの取り付け方だけを当方(福井)が前で説明し、その後は6人ずつ5つのテーブルにわかれて、『地震に強いお家模型を作ってください。』と言ってスタートしました。各テーブルには、それぞれ強力な助っ人(佐藤主任研究員、山田主幹研究員、青木特別研究員、阿部研究員、木下広報隊長)を送り込んではいるものの、ちょっと説明が難しく、分からない子や退屈する子が出てきてしまうのでは、、、と内心は不安に思っていましたが、開始早々これらの心配は一掃されました。
どのちびっこ博士も目をギラギラとさせて、もくもくとストローハウスの製作に取り組んでいるではないですか!お父さん・お母さんも一緒になって作るところもあれば、兄弟で仲良く一緒に1つのお家を作っていたり、1テーブル6人が協力して1つのお家を作るところもありました。今回の工作・実験の計画段階で「こんな雰囲気になればいいなー」と思っていた通り、いや、それ以上に活気のある現場に、マスクの下ではニヤけが止まりませんでした。(写真3)
出来上がったチームから、ストローハウスを振動台に載せてもらい、揺らしていったのですが、そこでもさらに子供たちの能力に驚かされることになりました。各テーブルには、一般的な三角屋根のお家の作り方の説明書を置いていたのですが、子供たちが完成させたお家模型は、2階建てに増築していたり、見たこともないおしゃれな形のお家など、ユーモア溢れる作品につくづく、発想力の豊かさを痛感致しました。(写真4)
デザインだけでも凄かったのですが、どのお家も振動台で揺らしてもビクともせず、構造的にも立派な作品に感動すら覚えました!
実は今回のストローハウスは『斜材(ブレース・筋交い)』といった斜めに掛ける部材を配置することで、地震に強く、どっしりと自立した建物が出来るといったことが重要なポイントでありました。
ですが、あえてそれを最初の説明で言わずに、自分たちで試行錯誤していく内に気づいてもらえたらな。といった気持ちがありました。
そういった我々の願いに100点満点で答えてもらい、さらには、最後に私が解説しようとした内容(あるいはそれ以上??)まで気づいて、嬉しそうに話してくれるちびっこ博士もいました。
『つくばちびっ子博士』は毎年行われているイベントですが、E-ディフェンスから参加したのは今年が初めてでした。参加して頂いた方々に少しでも印象に残る夏休みのイベントとなっていることを願います。そして、これをきっかけに、子供たちが建築・耐震・地震などに興味をもってもらえれば幸いです。
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①汗だくでテーブルを駆け回ってくれた佐藤主研
『子供たちの無邪気な発想と積極性に脱帽しつつ、汗かきまくりでした。(ナダレンジャー&ナダレンコ、ありがとう!)』えいじ |
②孫が出来たらこんな感じかな。。と山田主幹
『ちびっこ博士達の発想の豊か さに感服し一時引退を考えましたが、これに負けず研究開発の高みを目指す決意を新たにしました。』まなぶ |
③完全にパパの顔になってしまう青木研究員
『実験の楽しさを体感してもらえて、よかったです!守りたい、この笑顔。』たかし |
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④還暦過ぎても前のめりで対応の阿部研究員
『子は鎹(かすがい)。自由な発想と、それぞれの個性が同時にアピールされ、元気をもらいました。』ひろし |
⑤実はこの日が誕生日の木下広報隊長
『ちびっ子博士たちのキラキラした眼差しと笑顔が最高の誕生日プレゼントとなりました』
えつこ |
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最後になりましたが、初参加となり、勝手が分からない中、広報・ブランディング推進課の皆様には多大な支援を頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
文責:地震減災実験研究部門
特別研究員 福井 弘久
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