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退任のごあいさつ

中島正愛
平成23 年3 月11 日午後、三陸沖を震源地とした巨大地震においては、数多くの方々が被災されました。この地震と津波でお亡くなりになった方々に対して、心からの哀悼の意を捧げます。また、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈りいたします。
わが国の防災に関わる研究を遂行する(独)防災科学技術研究所に所属し、特に耐震工学の高度化を通じた地震防災の向上をめざす兵庫耐震工学研究センター(E−ディフェンス)は、今回の地震被害を深く真摯に受け止め、多くの犠牲のうえで得られた教訓を正しく把握した研究を、時機を逸することなく遂行することによって、巨大地震に対する災害の飛躍的軽減をめざす覚悟です。
E−ディフェンスは2004年10月に兵庫県三木市に開設、阪神・淡路大震災10周年を迎えた2005年4月から本格的な研究事業を進めてまいりました。過去6年間に、計42件の実大もしくはそれに準じる規模の震動台実験を手がけ、その成果を、耐震工学研究コミュニティを始めとする各研究・行政機関に提供するとともに、地震防災の大切さ、特に転ばぬ先の杖として先手を打つ「災害予防」の大切さを、社会に向けて発信してまいりました。
このたび、独立行政法人防災科学技術研究所は、第二期中期計画に沿った研究活動を終え、4月1日からは第三期中期計画のもと再出発いたします。この機にあわせて、私こと、開設以来6年半にわたって務めてまいりましたセンター長を、任期満了により退任することになりました。4月1日からは、本務先である京都大学防災研究所で、教育と研究に専念する所存です。E−ディフェンス開設以来長年にわたっていただきました、皆様からのご厚情と絶大なご支援に心からお礼申し上げます。
4月1日には、梶原浩一が私の後任としてセンター長に就任し、これからのE−ディフェンス研究事業を先導いたします。今までにも増して、皆様からのご支援とご指導をいただきたく、ここに謹んでお願い申し上げる次第です。

2011年4月
京都大学防災研究所
中島 正愛
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