継続的なご支援をお願いいたします
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において罹災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲者の方々に対しまして心よりの哀悼の意を捧げます。
このたび、中島正愛前センター長の後任として、独立行政法人防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター長に就任いたしました。前任と同じく、地震防災に貢献するため業務に専心努力する所存です。当方の業務に関わる皆さまに、引き続きのご協力、ご高配をお願い申し上げる次第です。
防災科学技術研究所の兵庫耐震工学センターは、阪神淡路大震災を教訓として建設されました。この地震では、多くの尊い人命が建物の倒壊により奪い去られたことにより、構造物の破壊の解明と耐震対策を主眼とした、実大構造物への地震入力による実験研究を進めて参りました。
東日本大震災でも、10,000棟以上の建物が応急危険度判定で、危険とされております。人災では、津波により被災域が今まで経験したことのない広範囲に、しかも破壊的な状況となり、近年のわが国では例を見ない大惨事となりました。私は、仙台市若林区で地震を受けました。その地震動の凄まじさに恐怖し、後日に見た南三陸、荒浜、仙台新港の風景の激変に愕然としました。地震は、どのような形で襲ってくるか、まだまだわからないことを痛感しました。
これからわが国を襲うことが予想されている、東海、東南海、南海地震をはじめとする巨大地震への備えは、言うまでもなく喫緊の課題です。それらの下支えは、震災の調査分析および今までに積み重ねてきた対策の再評価であり、国等は、より信頼性の高い基準や指針の構築につなげていくと考えます。
防災科研の兵庫耐震工学研究センターとしては、それらへの貢献も見据え、地震防災の対策への様々な視点から、施設を活用した実験研究を続けて参ります。
2011年5月1日
兵庫耐震工学研究センター
梶原 浩一
