災害から速やかに立ち上がる力を。
その過程に社会科学で切り込む。
災害とは単に人命や財産が失われることに留まりません。その本質は「日常性の崩壊」と言われます。災害への備えとは、建物やインフラを強固にすることだけで達成されるわけではありません。私たちの社会の制度や仕組み、組織や個人の能力、あるいは文化として、災害から速やかに立ち上がる力を備える必要があります。
このために、防災科研では、災害発生によって社会にどのような被害が発生し、どのような回復過程をたどるかを、防災実務や災害現場との協働を通じ、科学的に明らかにします。そしてその理解に基づいた効果的な防災対策・防災教育・防災政策の提案を目指します。
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研究員数
客員研究員数
情報プロダクツ数
活動報告数
応急対応DXやEBPMに必要な災害後の対応や社会のシミュレーションと評価を可能にするため、被害・影響・対応・復興のモデル、施策評価のためのレジリエンス指標を構築し、災害過程のデジタルツインを開発する。
地域防災力に関する探索的調査を行い、地域の防災基礎力を評価できる尺度の開発を行う。また、地域防災ファシリテーション形の高度化を通じて、地域防災と学校防災を支援する人材の育成手法と、その実践に活用できる情報プロダクツを研究開発し、モデル地域での行政職員、地域リーダー、教職員を対象に効果検証を行う。
企業の事業継続力向上に向けて、事業継続の取り組みを誘引するファイナンスの仕組みの構築を図る。具体的には、現場とのアクションリサーチを通じて、個社・サプライチェーン等の企業の集合規模に応じたリスク評価と対抗戦略の検討を行い、コストが比較的安価で事業継続において効果が見込める非市場的な戦略について、資本市場等を活用したファイナンスによって誘引する仕組みを検討する。
総合知に基づき、市町村の災害応急対応力の持続的向上を、以下の三つの機能をクラウド上のサービスとして実現する。
Researchers
2023年4月1日現在
2025年4月1日現在
有吉 恭子 | 吹田市 総務部 危機管理室 室長 |
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井ノ口 宗成 | 立命館大学 政策科学部 教授 |
浦川 豪 | 兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 教授 |
小田 隆史 |
東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 准教授(人文地理学教室) |
大月 浩靖 |
いなべ市役所 防災課 課長補佐 |
木村 玲欧 |
兵庫県立大学 環境人間学部 教授 |
佐藤 慶一 |
専修大学 ネットワーク情報学部 教授 |
千葉 洋平 |
岩手県立大学 宮古短期大学部 経営情報学科 講師 |
永田 俊光 | 新潟地方気象台 リスクコミュニケーション推進官 |
沼田 宗純 | 東京大学大学院 情報学環・生産技術研究所 准教授 |
藤原 宏之 |
伊勢市役所 危機管理課 主査 |
松川 杏寧 |
兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 准教授 |
丸山 喜久 |
千葉大学大学院 工学研究院 教授 |
山崎 文雄 |
千葉大学 名誉教授 |