YOU@RISKとは

YOU@RISK(ユー・アット・リスク)は、災害に関連する科学的なデータを、一人ひとりの居場所や抱える問題に応じて提供する情報ツールです。

ユーアットリスク画面スクリーンショット

一人ひとりが災害を安全に乗り越えるために

災害や防災の研究により、日々様々な科学的データや知見が生成されています。災害による被害や影響を軽減するためには、このデータや知見を、一人ひとりが我が事と思って行動に移せるような情報にして提供することが必要不可欠です。

あなたのまちの直下型地震スクリーンショット

一人ひとりが災害を安全に乗り越えるためには、普段いる場所のリスクを知る、いのちを守る行動を事前に検討する、くらしを守るための備えを行うといったことが必要ですが、何をすればいいのか分からないという問題があるでしょう。

YOU@RISKはこのような問題解決を支援するデータを集約し、考え方に沿ったさまざまな検討ツールを開発し、ウェブで提供しています。

普段いる場所のリスクを知る

あなたのまちの直下型地震は普段いる場所のリスクを知るツールです。

自分で仮想的に地震を発生させて、震度、建物被害、人的被害、ライフラインやインフラの停止の想定を実施できます。

いのちを守る行動を事前に検討する

洪水や津波からの安全確保計画を考えるためのYOU@RISKはいのちを守る行動を事前に検討するツールです。

このツールでは安全確保の検討過程に沿ってハザードマップなどが表示され、自分の避難計画を作成することができます。

くらしを守るための備えを行う

地震10秒診断は、地震発生時のくらしを守るための備えを行うためのツールです。膨大なデータを元に、一人ひとりにカスタマイズした備えの支援情報を表示します。

地震の予測「データ」をライフライン停止日数という生活に直結する「情報」につなげ、さらに、その状況下で起こりうる生活支障という「知識」につなげ、備えるべきことという「知恵」につなげます。

科学への社会からの期待を発見し、必要な開発につなげる

地域での実践活動の様子

YOU@RISKは地域での実践を行いながら開発しています。地域に入って、地域の問題を把握し、それに対して科学の側から提供できるデータや技術を組み合わせて新たな視野を提供することを繰り返しながら作っています。このようにすることによって、科学への社会からの期待を発見し、必要な開発につなげます。また、地域での実践をツールという形に結晶し、他の地域へ展開します。

地域での実践活動の様子

地域での被害や経験、知識や知恵を継続的に収集し、ハザードから被害を求める関数、被害や影響の連鎖構造などを解明、改善するとともに、災害から復旧・復興までのシミュレーションを可能にしていきます。そして、その結果を一人ひとりの居場所や問題、状況に応じて情報プロダクツとして提供し、災害に対してレジリエントな社会の実現を目指します。

小・中・高の防災教育での活用事例

地域での実践活動の様子

学校における防災教育の取り組みを、より実践的なものとすることを目的に、文部科学省が作成した「実践的な防災教育の手引き」(小学校編、中学校・高等学校編)に「YOU@RISK(STEP2)」(洪水版・津波版・火山版)を活用した実践事例が掲載されました。
本手引きに収録された実践事例は、GIGAスクール構想で整備されたタブレットを活用し、「YOU@RISK(STEP2)」を操作しながら授業を進める内容となっており、教育現場での実践的な指導方法の一例として紹介されています。

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