2022.3.5
国際女性デーにちなみ、2022年3月5日に公益社団法人ガールスカウト日本連盟が中高生向けに企画したオンラインイベント「私たちの世界、私たちの平等な未来」で、災害過程研究部門の松川杏寧特別研究員が「防災とジェンダー」というタイトルで講演しました。
名称 | オンラインイベント「私たちの世界、私たちの平等な未来」 |
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日時 | 2022年3月5日(火) |
場所 | オンライン |
対象 | 中高生 |
主催 | 公益社団法人ガールスカウト日本連盟 |
協力 | 防災科研(松川) |
講演は、自然災害は原因(ハザード)とぜい弱性が重なりあって生じ、被害が発生すると災害と呼ぶことの説明から始まりました。そして、災害発生後は、障がい者、経済的な困窮者などの要配慮者は、災害によってより困った状況に置かれることが多く、加えて、女性は様々な状況や環境によって、困難な状況に陥る可能性が男性より高いことなどを説明しました。
このような現状を改善するには、防災リテラシーを高めることが必要で、災害を正しく理解し、しっかり備え、行動できる自信を持つことが、防災リテラシーの向上につながります。松川特別研究員は、災害時のトラブルのひとつである性犯罪についても言及し、こうした犯罪防止のためには、あいさつや地域コミュニティへの参加といった活動を通して、人と人とが普段からつながっている状態を保つことが犯罪を未然に防ぐことにつながると話し、「ガールスカウトの皆さんには、そのような活動を推進する人材になってほしいと期待しています」とエールを送りました。