受賞 │ 災害過程研究部門 │ 防災科研

2022.5.20

災害過程研究部門の池田真幸特別技術員が、2021年度地域安全学会研究発表会（秋季）論文奨励賞を受賞しました。

全国で展開される防災教育教材の現状分析～学習指導要領との関係性を踏まえた今後の防災教育のあり方～

著者：池田真幸（防災科研, 東北大学大学院理学研究科博士後期課程）・永田俊光（気象庁新潟地方気象台）・木村玲欧（兵庫県立大学環境人間学部・大学院環境人間学科）・李泰榮（防災科研）・永松伸吾（防災科研, 関西大学社会安全学部・大学院社会安全研究科）

この度は栄えある賞を頂き、共著者の皆様、地域安全学会学術委員会の先生方、大会での発表を視聴し議論に参加してくださった皆様に感謝申し上げます。

この研究は、東日本大震災から10年が経過し防災教育を取り巻く状況が変化する中、学校現場や教育委員会等で作成されている防災教育のプログラム（学習指導案）を全国から網羅的に収集し、約2,000件のデータを作成して定量的に分析したものです。

これらの資料の網羅的な収集とデータセットの作成は、防災科研の研究リソースによって実現したものです。このデータセットを基に定量的な分析を行い、論文としてまとめ上げられたのは、多くの議論の時間を割いてくださった共著者の皆様のおかげです。

新学習指導要領での防災教育は、2020年度に小学校、2021年度に中学校で既に始まっており、2022年度には必履修となった高校地理総合の授業も開始されます。

今回の受賞を励みに、防災教育に取り組む学校教員の一助となるよう、実質的な研究に取り組みたいと思います。