論文

2024.6.4

論文が刊行されました

災害過程研究部門の研究がInternational Journal of Disaster Risk Reductionに掲載されました。

地域の災害レジリエンスの向上には、住民一人ひとりの災害レジリエンスを高める必要があります。そこで、災害過程研究部門では、個人の災害レジリエンスを測定する尺度である防災基礎力尺度(Disaster Resilience Scale for Individuals: DRSi)を開発しました。この尺度は、8因子、24項目からなり、災害に対する備え、知識、行動について、準備、対応、復興の3つのフェーズにおける個人の災害レジリエンスを網羅している評価指標となります。その後の分析から、性別や居住地域によってDRSi得点が異なることが示されました。これは、我が国における性別による役割分担や地域特有の災害経験が影響していると考えられます。
防災基礎力尺度は、地域介入等の実施による個人の災害レジリエンスへの効果を見るために重要なツールとなる考えられます。また、今後の利便性を考慮し、8項目の短縮版も作成しています。詳細は、論文をお読みください。

論文:
Matsukawa, A., S. Nagamatsu, R. Ohtsuka, and H. Hayashi (2024)Disaster Resilience Scale for individuals: A fundamental requirement for a disaster-resilient society, International Journal of Disaster Risk Reduction, Vol. 107, 104405.

共同研究者:松川杏寧(客員研究員) 永松伸吾(部門長・責任著者) 大塚理加(契約研究員) 林 春男(前理事長)

ジャーナル:International Journal of Disaster Risk Reduction Volume 107

防災基礎力尺度

社会防災研究領域 災害過程研究部門

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